今日マチ子『COCOON』
沖縄戦をモチーフに、とある女学校の生徒達の戦いと逃亡を描く。
よくできた漫画だと言うことは感じますが、私の好みの方向性ではありませんでした。
実在の戦争を描いたものとしてはロマンチックすぎるんですよね。美しい悲劇として消費される危うさを持っています。
戦争ものなんてそんなものだろ、と言えばそうです。でもやっぱり現代なんだから、もう一歩踏み込んだものを読みたいです。
ピエール手塚『恋のニノウチ』
特定のツボをつくと相手に惚れてしまうという世界観で、格闘技によって「愛」に悩む少年少女を描く話。
設定と描写はトンチキだけれど真面目な性的合意の話でした。
しかし性欲ってどうしても暴力的衝動が付きまとうので難しさがありますよね……。思い切って相手に聞いてみないと受け入れられてもらえるかどうかすらわからないし。その「思い切って聞く」こと自体を嫌がる人もいるし。
ギャグなのに読み終わって考え込んでしまう作品でした。
木村きこり『統合失調症日記 2冊目 大学は出たけれど』
統合失調症な美大生のコミックエッセイの続編。
1巻の感想はこちら。
どうやら親とうまく行っていないようで他人事ながら心配です。障害者手帳なんて「作った」という既成事実さえ作ってしまえばあとはどうとでもなるのに。それに親に依存しなくなれば親を許せることもありますし。
めくるめく幻覚の世界も不謹慎かもしれないけど面白かったです。
今日マチ子・藤田貴大『mina-mo-no-gram』
漫画家が絵を描き劇作家が文章を書くコラボ漫画。
場面がコロコロ変わるし、非現実的で妄想か現実かわからないシーンがポンポン出てくるので一読では意味がわかりません。でも「意味がわからないけど面白い」と思える作品でした。
シンプルで美しい絵柄で描かれるうっすらとした日常の中の絶望、そしてそこから逃げ出すためのファンタジー。息苦しさとさわやかさが同居するような作品でした。
感想を書きにくい作品でしたが個人的には好き。
【超絶スキル】全日本ラリーの覇者とレースゲームをやってみた feat.新井大輝【ゲームさんぽ/DIRT5】
レーサーとレースゲームをやる回。
オタク+学者という組み合わせが多いゲームさんぽですが、この回は普通の車オタクが登場するのでちょっと笑ってしまいました。
レーサーならではの情報も多くて面白かったです。