ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

お嬢様は文化祭で喫茶店をするために奔走する―蝉川タカマル『不良少年と彼女の関係2』

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

不良少年と彼女の関係2 (メディアワークス文庫)

 

 

あらすじ・概要

引き続きお嬢様朱乃の執事として働くことになった拳児。そんな中、朱乃の学校で文化祭があり、朱乃は文化祭の出し物「喫茶店」の音頭を取ることになってしまった。戸惑いつつも使用人たちの助けを借り、朱乃はリーダーとして努力する。その一方で、朱乃の父が帰ってくると一報が入り……。

 

内弁慶な女の子が頑張っているのは元気出る

ケンカップルものは普段あまり読まないんですが、これはけんかのテンポもよく、主人公コンビが根が優しいキャラだとわかっているので嫌な感じがしません。

トンチキコメディとして楽しいです。

 

この巻では内弁慶だった朱乃が、喫茶店のリーダーとして選ばれたことで、人間的に成長していったのがよかったです。使用人たちもそんな朱乃に協力的で、見守っているところがほほえましかったです。

朱乃が頑張っているところを見ると元気が出ます。

 

そして拳児のめちゃくちゃで、でも善意なところには笑ってしまいます。でも内気な朱乃は、こういう拳児のわかりやすすぎるところとは相性がいいのでしょうね。ラストの豪快な問題解決方法には笑ってしまいました。

 

ただ、これは前巻からあったことだけど、オネエキャラの扱いが悪すぎるのが残念です。別に悪い人ではないんですが、セクハラ枠にしてしまうのはかわいそうです。もうちょっとバランスを考えて描写してほしかったです。