ブックワームのひとりごと

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『第四次産業革命と教育の未来 ポストコロナ時代のICT教育』を読んで労働がしたくなくなった件

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第四次産業革命と教育の未来 ポストコロナ時代のICT教育 (岩波ブックレット)

 

最近KindleUnlimitedに岩波書店の本が追加されているので、立て続けに読んでいます。どれも面白いのだけど、この本を読んで「そうか……教育の未来のためにがんばらなければ……」と思う前に「うわ~労働したくない!!!」という気持ちになってしまいました。

 

著者の未来予測によれば、多くの人がAIや機械に仕事を奪われ、ひょっとしたら海外に仕事を求めて脱出したり、今より低賃金の仕事に従事しなくてはならなくなるらしい。

そこまで読んでいや待てよと。何のための「機械化」なんだと。

そもそも「機械が人間の仕事を代替する」って「人間がきつい仕事しなくて済むように」行われることじゃなかったでしたっけ? 「人件費を削減する」のはそのオマケでしかありません。

きつい仕事がなくなったのに、「仕事をせずに生活する方法」が開発されていないため、きつい仕事を求めて海外に行く羽目になるなんて本末転倒ではないですか。

AIが仕事してくれるようになったら、「労働力を商品として売り、対価としてお金をもらう」システムそのものが壊れるんですよね。なんで私たちがその壊れたシステムに合わせなければならないのか……。新しいシステムちゃんと作ってくださいよ、と。

 

一応フォローしておくと本としてはすごくよくできているし、「AIに仕事を奪われないような教育を」という視点自体が間違っているわけではないと思います。

ただ、人には向き不向きがあるし、もともと能力が低い人だっています。単純作業をして、やっと社会とつながっている人までAIと競争させるのはむごいのではないでしょうか。

まあ私が単純に今の生活を維持するだけで精いっぱいで努力したくないのもありますが……。

 

「俺は人間が働かずに済む世界を目指しているぜ」というAI技術者はよかったら名乗り出てください。エゴサーチで拾います。