ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

最近読んだ・見た、本、漫画、動画のまとめ10つ(20221029)

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記事を立てるほどではない感想のまとめです。

 

 

施川ユウキ『ヨルとネル』

研究所から逃げ出し、町を旅する小人のヨルとネル。小人ゆえに、彼らの旅は危険でいっぱい。追っ手から逃れながら、飲み、食べ、眠り、精一杯に生きる四コマシリーズ。

よくできた漫画ではあるとは思ったけど刺さらなかったですね。独特なギャグセンスは結構楽しめたけれど、作品に付きまとう「死」の雰囲気にあまり乗れなかったです。

ラストシーンも意図的に泣かせにかかっている気がして感動できなかったです。

 

人生ゲームって脱税じゃない??税の人を呼んで課税してもらおう【給料日が地獄】

人生ゲームをするとお金をもらったり払ったりする。しかし人生ゲームには税金の概念がない。これは脱税では? 人生ゲームに元税理士を呼び、課税しながら遊んでみようという企画。

税金の知識としては基礎的ではありますが、人生ゲームと税金という取り合わせが面白かったです。

最終的になぜか哲学的問答になったのは笑いました。

 

なつきち『髄液が漏れる病気になったよ!脳脊髄液減少症闘病まんがエッセイ』

KindleUnlimitedから。

著者はある日から原因不明の頭痛に悩まされることになる。体を起こすこともできない激痛に、救急搬送さえされた。総合病院での検査の結果、脳脊髄液減少症だということが発覚した。入院して受けた治療の内容とは……。

漫画と文章の混ざった本。KDPながらレイアウトが読みやすく、サクサク読み終わりました。

世の中にはいろんな病気があるんだなあと思いましたし、このキンリミで儲けたお金で美味しいものでも食べてほしいです。

www.youtube.com

 

NHKスペシャル「玉鋼に挑む 日本刀を生み出す奇跡の鉄」

日本刀を生み出す不思議な鉄「玉鋼」それを日本で唯一作っている製鉄所に密着。三日三晩をかけて玉鋼を作る過程を取材し、日本の文化のために次代に技術を引き継ぐ人々に注目する。

審神者なので見ておくか~ということで視聴。日本刀もこうやって生まれてくるんだなあと思うと感慨深いです。

あと玉鋼が日本刀だけではなく和釘にも使われていることは知りませんでした。いろんな文化は繋がっているんですね。

 

古川日出男『平家物語 犬王の巻』

栄華を求める父親に生贄に捧げられ、生まれたときから醜い姿をしていた犬王。彼は長じるにつれ能楽師として名をはせていく、そしてその傍らには盲目の琵琶法師、友魚がいた。

映画をあれだけ楽しんでおいて何なんですが、原作の方はあまりぴんとこなかったですね。まあ設定も展開も結構違っていて、「元ネタだけれど作品としては別物」だということがわかりましたが。

古川日出男はもともと好きでしたが、もう言葉のリズムに上手く乗れなくなってしまっているのかもしれません。

 

高野雀『さよならガールフレンド』

彼氏との関係や進路に悩む田舎の高校生と、ヤンキーの先輩のひとときの交流を描いた表題作など、現代社会を舞台に何気ない日々における人間ドラマを描いた短編集。

面白かったけれど何となく間が合わない感じがしたのでおすすめするほどではないですね。上手いんだけど何か……ストーリーを覚えていられないんですよね。

ただ日常の何気ない交流から生まれる心の救いや、緩やかな関係性だからこそ得られる息抜きの描写はよかったです。

 

ひろのはこ『ずっと友達だよ:2022年短編集』

KindleUnlimitedから。

ずっと友達でいたいけれど縁が切れてしまうことは多々ある。美しい関係性に憧れ、なりたいと望んでも得られないことがある。友達でいることの難しさを描いた表題作ほか、短編エッセイをまとめたKDP。

この著者の作品が好きでサイトにも見に行っているのでほぼ再読です。生きるのが下手でじたばたしながら生きているところを見ると少し安心します。私もそういうタイプだから。

ただテーマがばらばらなのでおすすめするのはちょっと難しいですね……好きな人は好きだと思うんですけど。

 

かとひと『S本家 広島に行く!』

KindleUnlimitedから。

カープファンの著者とパートナーは、カープの試合を見るために広島に遠征。広島のグルメを味わったり、Twitterのフォロワーと出会ったり、土産物を選んだり、広島で充実した旅を送る。

特に何の変哲もない旅エッセイですが、のんびり読む分にはいいかな。あと絵柄がかわいいです。

 

時田『時田作品集1』

KindleUnlimitedから。

作者がコミティア等で出した短編漫画のまとめ。

いわゆる癖がすごいタイプの漫画です。オチがよくわからなかったり不条理だったりするものもあるんですが、それでも面白いと思う凄みがありました。変な漫画が好きな人は好きだと思います。

個人的に好きなのは宇宙人と結婚する話。ロマンチックなようなグロデスクなような、奇妙な異種間恋愛の話でよかったです。

 

田井ノエル『大阪マダム、後宮妃になる!』

KindleUnlimitedから。

後宮で寵姫の地位を得た蓮華は、皇帝の誕生日に漫才やコントを披露することになる。後宮の妃たちと練習に励むが、蓮華はとある人物のことが気になっていた。彼女はかつて皇帝である天明のことを毒殺しようとしていた。

最後まで読んで「おお……この作品もこっち行っちゃうのか……」とげんなりしてしまいました。

「鈍感ヒロインとそれにやきもきするヒーロー」という構図に……。

この構図、人気があるのか定期的に出くわすんですけど、私はどうにも苦手なので、この作品は多分続きを読まないですかね。

展開の遅い作品が苦手なので、くっつきそうでくっつかない男女をダラダラ書きたい、みたいなノリがあまり好きじゃないのと、それをやるためにヒロインを鈍感にしてしまうのが安易だから萎えます。

話が面白いのにやめちゃうのも何なんですけど、この辺の性癖と言うものは覆しがたいですからね。