ブックワームのひとりごと

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漫画家志望がじったんばったんあがきながらクオリティ向上を目指す―あやめゴン太『どうせ死ぬなら描いて死ぬ』

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どうせ死ぬなら描いて死ぬ。 (コミックエッセイ)

 

あらすじ・概要

怠け気味の漫画家志望であった著者は、脳梗塞で死にかけたことから自分の怠けぐせを反省、もう一度漫画家としてきちんとやり直そうとする。仕事をしながら漫画を描くコツや、プロットの立て方、ネームの作り方など、著者の試行錯誤と工夫の過程が見られるコミックエッセイ。

 

何かを作り出そうとする人の話は面白い

闘病記か何かだと思っていたら漫画志望の人の創作じったんばったん努力日記でした。これはこれで面白いです。

 

漫画家になりたい、面白い漫画を描きたいと願うのに、ついついサボってしまう自分。そこから脱却して、工夫や努力を重ねてより良い漫画を描こうとあがいていく著者の姿が面白かったです。

私も趣味ではあるものの絵を描いているので、志を持って何かを作り出そうとする人の話は元気が出ます。

 

著者が工夫を重ねて生み出した、創作ハックの内容も面白かったです。夜更かしをせずに朝集中して作業する、プロットはイラスト入りで作ってみる、ネームを作る前にまず四コマ漫画を描く、など、精神論ではなく具体的な工夫が多くて参考になりました。

向き不向きもあるからそのまま自分に応用できるわけではないですが、他人の「漫画ができるまで」の話を聞くのはメイキング映像みたいで面白いです。