ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

創作

『青沼さん、BL漫画家をこっそりめざす』青沼貴子 イースト・プレス 感想

あらすじ・概要 コミックエッセイで活躍した著者は、実はBL漫画家に憧れがあった。子どもたちが大きくなった今、改めてBLというジャンルに挑戦する。複数の出版社に自分が書いたBL漫画を持ち込むが、けんもほろろな対応で……。 こういう作品をギャグとして出…

『ルックバック』藤本タツキ を読んでこれは創作讃歌じゃないと思った話

あ、あまりに主人公が自分本位すぎる……と思いましたが、実のところそれこそが作者の描きたかったところかもしれない、と思いました。 後半完全に自分語りになってしまったので有料に畳んだんですけど、ざっくり有料部分の要約をすると ・主人公より京本に同…

『出張編集部持ち込みレポまんが』尾花せいご Kindleインディーズマンガ 感想

あらすじ・概要 描いた漫画を商業に乗せたいアマチュア漫画家の著者は、出張編集部に何度も作品を持ち込む。そこでもらったアドバイスや褒め言葉を漫画化。著者は編集者からの助言に対して悩み、創作に対する糸口を探す。 出張編集部をめぐる悲喜こもごもが…

『書いた同人小説を売りたいのでいろいろやってみた!』倉くらの KDP 感想

あらすじ・概要 一次創作の同人小説を電子書籍で販売している著者。どうせ売るからには、たくさんの人に買ってもらいたい。著者が行った販促活動の結果や、投稿サイトによる傾向をまとめたエッセイ。 電子書籍で同人小説を売りたい女性の試行錯誤が面白い 前…

『かんもくって何なの!? しゃべれない日々を抜け出た私』モリナガアメ 合同出版

あらすじ・概要 特定の場所で話せなくなる病、かんもくになってしまった著者。機能不全に陥る家族の中で、必死に暮らしていた。大人になって、話せるようになっても、かんもくであること、親にまともに愛されなかったことを引きずって生きていた。 機能不全…

『オタクな主婦がBL同人小説を売って夢を叶えた話』倉くらの KDP 感想

あらすじ・概要 ダウンロード形式の同人コンテンツを売れるDLsite。そこでBL小説を売ることに挑戦した著者が苦労や過程を語る。自分の作品を買ってもらうため、プロモーションするには何ができるかを考える。 乙女ゲームを作ってみたかったけれど手間の問題…

【レジェンドやアシスタントによる、少女漫画家たちの実話怪談】山岸涼子『ゆうれい談』

あらすじ・概要 漫画家の山岸涼子は、原稿中にアシスタントと話している。そんなとき、怪談話に花を咲かせるときがあり……。幽霊の目撃体験、虫の知らせや未来予知、不条理で不思議は名無しなど、漫画で実話怪談を描いた本。 漫画家たちの奇妙で怖い話 私が苦…

【社会に上手く適応できない女性が見つけた、創作の救いと業】はるな檸檬『ダルちゃん』

あらすじ・概要 人間に擬態しているが、ダルダル星人のダルちゃん。ある日、同僚に絡まれたときに仕事仲間に助けられ、それから自分のことを考え始める。彼氏ができ、初めて気兼ねなく話せる相手を得る。詩を書き始めたダルちゃんは、恋人のことを詩に書くが…

漫画家志望がじったんばったんあがきながらクオリティ向上を目指す―あやめゴン太『どうせ死ぬなら描いて死ぬ』

あらすじ・概要 怠け気味の漫画家志望であった著者は、脳梗塞で死にかけたことから自分の怠けぐせを反省、もう一度漫画家としてきちんとやり直そうとする。仕事をしながら漫画を描くコツや、プロットの立て方、ネームの作り方など、著者の試行錯誤と工夫の過…

創作を志す大学生たちが、芸術学科で俳句を学んで評価に一喜一憂―本田『ほしとんで』

あらすじ・概要 八島大学藝術学科に在籍している流星が入ったのは、ゼミの中でも特に地味な俳句ゼミ。しかし教授の指導や、個性豊かなゼミ生たちと交流していくうちに、俳句の面白さに目覚めていく。句会、吟行、連歌など、俳句ならではのイベントに参加する…

理屈が丁寧に説明された創作論―貴志祐介『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』

あらすじ・概要 ホラー・サスペンス・ミステリなど、ハラハラドキドキさせる作品を作り続けヒットを飛ばしてきた貴志祐介。彼は創作のためにどのようなことを行っているのか。自分の作品や過去の名作を引き合いに出しながら、「面白い!」と思わせるエンタテ…