あらすじ・概要
美しさを求める継母に虐げられ、姫君でありながらぼろを着て生活していた白雪姫。魔法の鏡で白雪姫が世界で一番美しいことを知ってしまった継母は、狩人に命じて白雪姫を殺そうとする。しかし白雪姫は狩人に逃がされ、7人の小人が暮らす小屋にたどり着く。
昔の作品見ると倫理の変遷について考えさせられる
ここ最近昔のディズニーアニメを立て続けに見ているんですが、その中でも大分倫理がなく、気持ち悪い描写も多かったので笑ってしまいました。
まず7人の小人が結構白雪姫を性的な目で見てるのが引きましたね。キスのシーンが特に。白雪姫が現代で言うと思春期の少女なのでよけい背徳感が増します。
「それって要するに年増の若作りが悪いってことじゃないの?」「死んでる白雪姫に王子がキスするの気持ち悪いな……」という原作のツッコミどころもだいたい踏襲してしまっていますし、それを「いい話」っぽく終わらせるのが現代ではキツいですね。
シナリオ自体も冗長なシーンが多くてあまり面白くなかったです。とにかく白雪姫と7人の小人のシーンが長いんですが、そのシーンではあまり話が動かないので退屈になってきます。
基本的にシナリオより作画を見せたいアニメなのでしょうが、それにしてもちょっと退屈過ぎました。
酷評してしまいましたが、倫理がないなりにディズニーの倫理観の変遷を考えるのなら面白いです。良くも悪くもポップカルチャーに大きな影響を与えた作品でもありますし。明治~大正あたりの文学を文句を言いながら読んでいる感覚に近いです。