ブックワームのひとりごと

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『ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える』西田宗千佳 講談社現代新書 感想

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ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)

 

あらすじ・概要

新しい動画視聴の方法である、各種サブスクリプションサービス。ネットフリックスを中心に、それらのサービス誕生の歴史をたどる。インターネットが変えた、コンテンツ視聴の文化とは……。

 

各種サブスクサービスの勃興の話

すごく凝った内容が載っているわけではないですが、現代のサブスクサービスの歴史をまとめて読むにはよかったです。

配信が映画、ドラマ、ドキュメンタリーなどの動画文化を変えていく様子がわかりました。

日本がなぜサブスク文化に適応できなかったのか、国内の事情も書かれています。ネトフリもAmazon プライム・ビデオにもお世話になっていますが、海外に日本のエンタメを牛耳られると困ることも多そうです。だから、国内のサブスクサービスも頑張ってほしいですね。

 

サブスクサービスに必須のものである、おすすめ機能の話も面白かったです。

サブスクサービスには、テレビやラジオのように番組表はないし、レンタルDVDショップのように棚に陳列することもできません。結果的にいかにおすすめの動画を提案するかが鍵になってきます。

しかし、使う側としては、どのサブスクサービスも検索性が悪いのはなんとかしてほしいです。日本語吹替があるかないかすら絞れないし、和風で検索したら中国や韓国の作品をサジェストしてくるし。

 

この本は、少し前に出版された本です。

従って、ネットフリックスオリジナルの作品が次々と打ちきり、配信停止になったり、サブスクの料金が値上がり傾向にあったりすることは書かれていません。

今はまた、サブスクゆえの限界が見えてきた時代なのでしょう?