ブックワームのひとりごと

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『少女☆歌劇レビュースタァライト‐The LIVE #1 revial』感想

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「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-」#1 revival

 

あらすじ・概要

九十九期生、愛城華恋はミュージカル俳優の卵として、学校で学んでいた。しかし突然同期の生徒達と、バトルロイヤルをさせられることとなる。争いを好まない華恋は、戦いを止めようとするが……。

 

歌はめっちゃ上手い、ストーリーにはツッコミどころが多い

歌がうまい人しか出てこないのですごく安心感がありました。

これを言うと怒られるかと思って内緒にしていたんですが、2.5次元ミュージカルを見ないのは「歌が下手だから」という理由が強かったのです。

普通に歌なしにしたらいいのに、なぜ歌が下手な俳優に歌を歌わせようとするのか、よくわからないんですが……。しかも歌が上手くないと映えない、ゆったりしたメロディとかロングトーンだったりします。歌が下手なのに歌が上手いという体で聞かなければならないのがつらいです。

話がそれた。

声が気持ちよく、一度動画を流し始めたらずっと聞いていたいようなミュージカルでした。

 

一方で、ストーリーにはツッコミどころが多いです。

テレビアニメ版よりも治安が悪く、女性同士が煽り合い、かなり毒舌なせりふも多いです。したがって、どのコンビも敵対萌えのような描かれ方をしています。それ自体は個性的で素晴らしいです。

そこに出てくる主人公、愛城華恋がすごく唐突感がありました。

主人公が問題を解決すること自体はいいんですが、敵対による巨大感情ありきの作品で、みんな仲良くするという思想が正しいんだ! というオチは違和感があります。そのオチでなんで敵対萌えやったんですか?

あと、私は仲間であるよりライバルでありたい、という考えがそれほど悪いと思わないというのもあります。戦っているというのは精神的な意味であって、実際に暴力を振るっているわけではないんだし。

 

さっきまでバチバチに殴り合っていたのに、ライブパートになると「みんなが主役」と歌い出すのは感動というより皮肉に感じます。皮肉のつもりでやっているならいいんですけれど……。

 

文句も言いましたが、エンタメとして、パフォーマンスとしては面白く、細かいことを考えなければいい作品だと思います。