あらすじ・概要
漫画家、細川貂々はアンティークなもの、古いものが好き。古いものを作ったり売ったりしている店に行ったり、骨董市に出かけたり、縁起物を買ったり。自分のペースで古くてかわいいものを楽しむ姿を描く。
古くてかわいいものについて語る著者がかわいい
アンティーク趣味について書かれたコミックエッセイです。かわいらしく、のんびり読める内容で面白かったです。
古いもの、ちょっと変わったものが好きという著者の思いに、共感できます。
物語を感じさせるのがいいんですよね。
セルロイド人形の話、古い小びんの話、縁起物の話など、普段なんとなく眺めているものを、詳しく知ることができるのはよかったです。
特にセルロイド人形の回はお気に入りです。作り方が独特で面白いですし、最後のオチもすきでした。かわいいところとすっとぼけたところが共存しているのがいいですね。
熊手の話も、商売をしている人が持っているのを見たことがあるので興味深かったです。こうやって買って、こうやって置いておくのか、と具体的なイメージを持つことができました。
著者は最近メンタルヘルス関係の本を出すことが多いようですが、こういう漫画もまた描いてほしいですね。他人の趣味の話は楽しいです。他人が面白がっているのを読者として面白がりたいです。