あらすじ・概要
東日本大震災のあと、多くのボランティア、慈善団体が立ち上がった。それぞれの慈善団体がどう東日本大震災に関わったかを漫画化。食料、水やインフラの復旧以外で、被災者に必要な支援が見えてくるコミックエッセイ。
漫画で見る災害時の慈善活動
東日本大震災において活躍したNPOや慈善団体を取材し、その内容を漫画化した作品です。
一言に慈善団体と言っても、多種多様な方向性があるのだと感じます。
被災して飼えなくなった猫の里親探し、子どもたちの遊び場作り、酷使して汚れたトイレの掃除。何気ないことではありますが、手助けしてもらえることで被災者が楽になります。
実家で猫を飼っているので、災害時のペットの問題は気になる情報でした。ちゃんと管理した上でボランティアに引き渡す人はましです。きちんと避妊をしていなかったために逃げ出して帰ってきたら子猫がお腹にいるなど、飼い主側のずさんさが露呈する場合もありました。
災害の全てに対策することはできなくても、最低限やれることをやっておくことが大事だと思いました。
慈善団体とは少し違いますが、建物の上の階で津波を乗りきり、たまたま助かった人やスタッフとともに救助が来るまで漫画館に暮らしてた人々もいました。その長さ、なんと四日間。
未曾有の災害になると、避難所として認められた施設以外に避難することもあり得るかもしれません。そのとき助け合えるかどうかが生死を分けます。
しかし、タイトルにも表紙にもNPOや慈善団体の漫画であることがわかる要素がないので、デザインで損をしている作品でした。私もインターネットの検索魔だからこの作品を発見しただけで、店頭に並んでいたら何の漫画かわからなかったと思います。やはり情報がメインのコンテンツはかっこよさに寄り過ぎたデザインをしない方がいいですね。