ブックワームのひとりごと

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特区に忍び込んだ危険な吸血鬼を追え あざの耕平『BLACK BLOOD BROTHERS3 特区震撼』感想

BLACK BLOOD BROTHERS〈3〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区震撼 (富士見ファンタジア文庫)

吸血鬼小説を読むシリーズ。2巻で止まっていて何年かぶりに続きを読みました。

 

あらすじ

吸血鬼と人間が共存する「特区」で、「九龍の血族」と呼ばれる危険な吸血鬼たちが侵入する。そんな中、ジローの弟コタロウが、ジローを置いて単独行動に出てしまった。ジローはコタロウを探して奔走する。

 

数年ぶりに読んだのに話がわかる

この本、数年ぶりに読んだのに話が分かることにびっくりしました。

よく観察してみると、すでに開示された情報でも、さりげなく読者へ説明しているんですよね。たぶん、私のように内容を忘れる人がいるからでしょうね。

ブランクがあってもちゃんとついていけるように書く。文章のプロってすごいなあと再確認しました。

文章そのものも、内容が把握しやすくて、頭にすとんと入ってきます。文章を書きなれている人の小説という感じです。

ライトノベル作家を続けていく人は、続けていけるだけの能力があるんだな……と当たり前のことを考えてしまいました。

 

コタロウの優しさがしみる

内容は、コタロウの優しさがしみる話でした。

特区が戦いに飲まれても前向きでいられるタフさ、敵であっても平然と会話してしまう懐の深さがかっこいいような恐ろしいような。

ジローもそういうところに救われているんでしょうね。

周りの人間も、そんなコタロウの言葉に応えようとするのがよかったです。あんなに小さいけれど、コタロウは物語の推進力になっているのです。

今回の敵役、カーサもカリスマ性があってかっこよかったです。強いお姉さんが大好きなのでときめきました。

彼女にもまだまだ謎があるようで、続きが楽しみです。

 

まとめ

久しぶりに読んだのに、それを感じさせないほど楽しかったです。

これから少しずつ、話を追っていきたいです。