コミカライズが面白かったので読んでみようという本です。
あらすじ
旧校舎には幽霊が出るという噂があった。麻衣はそこでゴーストハントをするという少年に出会う。除霊は他の霊能力者を巻き込み、謎を増していく。はたして旧校舎の幽霊の正体とは……。
みんな意外と仲悪い
小野不由美を読み始めたのが『十二国記』だったので、こんなポップでライトな文体で書いていたことを知りませんでした。今と全然違う! まさしくライトノベルと言った感じの文章でした。
コミカライズを読んだのが昔なのでだいぶ内容を忘れていました。こんなにぎすぎすしてたっけ……。みんなマウンティング合戦するし嫌味言い合うし本当に仲悪すぎます。会話はテンポがいいのでついつい読んじゃうんですけれど。
続き物だということが分かっているからいいんですけれど、この1巻だけ読むとすごい性格の悪い人たちが集まった小説に見えるんですよね。
これを1巻に持ってくるのは、なかなか勇気があると思いました。今の感覚かもしれないんですが。
理屈で進めるホラー
この作品の特徴っていうのは、ホラー現象の解決が論理的に進められるところですね。実験や観察を繰り返して、真実に迫っていきます。超常現象を扱っていても、ミステリ要素が楽しめるのです。
結構複雑な話なので読むのに頭を使います。そこが普通のホラーと一線を画しているんだなあと感じました。
ただ今回は、怖い!っていうシーンが少なかったのでホラーとしては物足りなかったですね。どこか人物紹介的なところがあって、シリーズものの1巻としてはいいけれど一冊の本としてはおすすめしにくいです。
まあ、コミカライズで面白くなることを知っているので読み続けますけれどね!
まとめ
つまらなくはなかったけれど、人物紹介的な部分があってこれだけでは評価できませんね。
気長にのんびり読み進めようと思います。
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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