ブックワームのひとりごと

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岸和田の少年が犯罪と暴力の中ぐだぐだな青春を送る『岸和田少年愚連隊』感想

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岸和田少年愚連隊

雑誌の映画特集に載っていた映画です。

 

あらすじ

大阪、岸和田で生きるワルの少年たち。けんかや問題行動を繰り返し、何度も裁判所のお世話になる。そしてそこにある友情、恋愛感情。うだつの上がらない青春を描いた作品。

 

暴力や犯罪があっても特別にはなれない

すごく面白いってわけでもないのだけど、だらだら見ていると不思議と落ち着く作品でした。

青春のぐだぐだ感が結構リアルで、犯罪を犯そうと暴力事件を起こそうと特別にはなれない、少年たちがよかったです。

暴力・犯罪かっこいい! みたいな感じはあまりしなくて、むしろそういうものがあるからこそ、どうにもならない人生を描いた印象を受けました。

ラストである人物が、主人公に冷たくするのが最高でした。あそこで優しくしたら、話の余韻が壊れてしまいます。そういうちょっと突き放して、ワルの少年たちを描くのが好印象でした。

 

話に起伏がない

ただ、欠点もあります。話に起伏がないのでどこで盛り上がればいいのかわからない作品でした。

だらだらながら視聴していたからいいけれど、まじめに見ようとするとちょっとかったるかったかもしれません。

全体のことを考えると、そこはあえてそういう話にしている可能性もあるので、一概に悪いとはいえないのかもしれません。

犯罪描写や暴力描写に拒否反応を示す人にはおすすめしませんが、不良ものに興味がある人なら見てみてもいいと思います。

ナインティナインの演技はあまりにも「素」すぎて逆に面白いような気がしてきました。

 

まとめ

ぐだぐだな話は、好きな人は好きそうです。

あまり話に起伏がない作品ですが、これはこれでひとつの作風として完成している気がします。

こういう話は感想を書くのが難しいですね。