ブックワームのひとりごと

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ゆるく見えてガチな内容なコミックエッセイ―真船きょうこ『仏像に恋して』感想

仏像に恋して (中経の文庫)

今日の更新は真船きょうこ『仏像に恋して』です。

おすすめコミックエッセイ本にあったので手に取ってみた作品です。

 

あらすじ

学生時代、仏像に一目ぼれして、仏像マニアになった著者。仏像のために日本各地を旅行し、ついには海外まで足を延ばす。仏像の面白さ、美しさを語っていくコミックエッセイ。

 

 

人物絵はゆるいが内容はガチ

表紙を見てもらえるとわかるんですが、人物はゆるゆるな五等身のデザインだけれど、仏像はかなりリアルに詳細に描かれています。

それだけで著者が仏像をよ~く観察しながら描いていることがわかります。その気合の入れ方には好感が持てます。

実物を見ていないからどのくらい正確なのかわからないんですけれど、仏像の表情やたたずまいの描き分けが非常によくできています。私としては十把一絡げに「仏像」にしてしまいがちですが、この著者にとってはそれぞれまったく別物なのでしょう。

 

内容も、ただ見てきただけじゃなくて、仏像にまつわる歴史、それがどのように信仰されてきたか、それを知った感想……とかなり盛りだくさんです。文字が多いのでちょっと読むのが大変だけれど、その分情報量が多くて楽しいです。

コミックエッセイって「ゆるい」ものが多いけれど、この作品はいい意味でガチな姿勢です。

 

仏像にはあまり興味がなく、美術館や博物館で見てもさらっと流すくらいだったけれど、今度見るときはもう少し時間を取って見てみたいと思いました。

どんなジャンルのオタクやマニアであろうと、その人が楽しそうに対象物を見ているのはこちらも楽しくなります。

そしてその対象物を見るときに、「ああ、あの人が言っていたアレだ」と思い出すのもまた、楽しいんですよね。

 

まとめ

情報量が多くてしっかり知的好奇心を満たしてくれる作品でした。

読むのはちょっと大変ですが、「濃い」「マニアックな」コミックエッセイを求めている人におすすめです。

仏像に恋して (中経の文庫)

仏像に恋して (中経の文庫)

 

 

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