ブックワームのひとりごと

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めちゃくちゃ励ましてくれる、元気になれるアドバイス本―ルディ・シモン『アスパーガール アスペルガーの女性に力を』感想

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アスパーガール: アスペルガーの女性に力を

今日の更新はルディ・シモンの『アスパーガール アスペルガーの女性に力を』です。

アスペルガー関連でおすすめの本として紹介されていた本です。

 

書籍概要

人とは少し違う、アスペルガー症候群の女性たち。劣等感や貧困を抱えている彼女らだが、よりよい人生を送ることはできる。アスペルガーの女性をはげましながら、人生の課題やその対策について語る本。

 

 

すごく励ましてくれる現実的な本

すごく励ましてくれる本なので、読んでいて元気が出ます。

一方で、アスペルガー女性を取り巻く厳しい現実にも言及していて、優しいだけの本ではありません。

しかしそれゆえに、気休めや社交辞令といった感じがしません。本当に「ここにいていい」と言われている気分になります。

社会とつきあっていくための具体的なアドバイスも豊富で、学生時代にこの本を読んでいたらいろいろ楽だっただろうなと思います。

女性向けの本ではあるけれど、男性のアスペルガーにも参考になる部分が多いのではないでしょうか。

 

分厚いし文字がみっちり詰まっているので、本を読む習慣がない人は読むのに苦労しそうです。でも、その分情報量はとても多いです。私なんかは絵の多い本は物足りなく感じちゃうのでこのくらいがちょうどいい。

 

アスペルガーにとっての趣味について、筆者はこう語ります。

同い年の女の子たちから何を言われようとも、自分が大好きで得意なことをやめてはいけません。人生で大切なのは、社会に貢献することであって、人気者になったり、みんなの中に溶け込むことではないのです。

(P30)

この言葉には本当に励まされました。「大好きで得意なこと」は私にとっては読書やブログです。

趣味にのめり込んでいると、心ない人に「それって何の意味があるの?」みたいなこと言われるんですが、「私の心が癒される」という意味があります。お金を稼いだり、家族を養ったりするだけが意味ではないんですよね。

趣味の世界を守りつつ、何らかの方法で社会に貢献していけたらと思います。少しずつですが。

 

まとめ

めちゃくちゃ元気が出る本なので、前向きになりたいときにおすすめです。

軽度のアスペルガーの男性にも読んでほしい一冊です。

アスパーガール: アスペルガーの女性に力を

アスパーガール: アスペルガーの女性に力を