がっつりネタバレをしていますので、映画を見た人、もしくはネタバレを見るのが趣味な人以外はご覧にならないでください。
あらすじ
歴史改変を防ぐため、本能寺の変の時代へ、三日月を隊長とした6振りは出陣する。しかしその後、織田信長は生きていることが判明した。歴史改変を防ぐため、三日月たちは再び戦国の時代へ飛ぶのだが……。
独自設定多めのチャンバラ劇
こんなに審神者ががっつり出るとうらぶメディアミックスって初めてではないでしょうか。
登場時間としてはそんなに長くはないけれど、ことあるごとに三日月を含めた刀剣男士たちを大切に思っているせりふが入ります。そして三日月との、軽妙な掛け合いもよかったです。
審神者が三日月のことを大切に思って、信頼しているところが、主従萌え廃人としてはうれしくなってしまいます。
そして三日月が信長には敬語なのに、審神者にはため口なのがうまく言えないけれど来るものがあります。主なのは審神者のほうなんだぜ!? ため口なのに主人は立てる、というのがすっごく愛しい。最高。
世界観は好きなように書いたんだなあ、という感じ。とうらぶは設定がガバガバなので、ある程度脚本側が補完する必要があるんですが、それにしても独自設定がかなり多いです。
でも私こういう「メディアミックス独自の世界観」っていうのがとても好きなので楽しめました。審神者のマジカルグッズ(仮)とか、出陣前の儀式とか、そういうの最高ですよね。うちの本丸にも実装したいと思っちゃう。
ストーリー自体もかなり独自の道を行っていました。すごい、脚本が歴史改変してる。
この辺はかなり好き嫌いが分かれそうなところではあり、私も途中まではちょっと違和感がありました。でも最後の怒涛の展開と美しい結びですべてを許してしまいました。私は終わりがよければ結構許してしまうタイプなので……。
そして最後のね、あの人の登場。ネタバレありの記事なのに伏せちゃうけど。やばいですよね。いつかやりそうだとは思ってたんですが、今日だとは思わなかったです。
あと本筋とは関係ないんですけれど、日本号がスウェット来てたり、お茶飲んでるときに武装を外してたり、水浴びするとき服を脱いでいたり、そういうところに生活感があってぐっときました。
ゲーム、舞台やミュージカルでもそうそう頻繁に着替えられないのでこういうシーンは貴重でした。ゲームのとうらぶは基本的に極と内番しかお着換えないし。
そういう「ちょっと違う姿」が好きな人はぜひ見よう!
とはいえ隙のない作品というわけでもない。
たとえば三日月以外のキャラクターごとの掘り下げがあまりなかったことは少し物足りなかったです。
これは尺の問題もあるだろうし、ストーリーを重んじてこういう構成にしたならこれはこれでありかもしれません。
切り落とされたものはあるけれど、切り落とした意図もだいたい察することができるので、趣味とはちょっと違うけどありかな、と思えます。
まとめ
隙のない作品というわけではないけれど、なかなか刺激的で面白かったです。
独自路線を行っているので万人受けするかは微妙なところなんですが、しっくりこなかった人もたぶん一つくらい「いいな」と思うシーンはあるのではないでしょうか。
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