ブックワームのひとりごと

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電脳空間に世界を創造するということ―三宅陽一郎・山本貴光『高校生のためのゲームで考える人工知能』

高校生のための ゲームで考える人工知能 (ちくまプリマー新書)

今日の更新は、『高校生のためのゲームで考える人工知能』です。

新書らしからぬ漫画絵が気になって一度読んでみたかった本。

 

書籍概要

プログラミングによって人の知能を模倣する人工知能(AI)。この本ではゲームにおけるAIの作り方を語り、それを通して「人間の認識」や「電脳世界に世界を作ること」を問うていく。

 

ゲームから問う「人間の認識」

内容としては論理的思考が求められ、簡単ではないんですが、それでもじっくり読みたいという面白さがありました。

ゲームをプログラミングするというのはどういう仕事か、具体的にイメージが持てたことがよかったです。

人間は無意識に地形や道路に置かれているものを認識しています。でも、それを人工知能にさせようと思うと難しいです。モンスターキャラに地形を利用した攻撃をさせたり、プレイヤーキャラが見えたら攻撃させたり。プログラムは打ったとおりにしか動かないので、細かく「認識」を設定する必要があります。

全部ひとりで作っているわけではないとはいえ、途方もない作業だな……と気が遠くなりました。

そしてその過程で、「見える」とは何か? 「使える」とは何か? と、哲学的なことを考えざるを得なくなります。

人工知能を作ることは、人間の「認識」を問うことでもあるのだとわかりました。

 

専門用語もきっちり説明が入るので、プログラミングを何も知らない私でもゆっくり読めば理解できました。

抽象的思考を求められる場面もありますが、イラストで説明される部分もあるから考える助けになります。

 

若者向けのレーベルですが、「プログラミングってどんな仕事なんだろう」「ゲームというものはどうやって作られているか知りたい」という大人にもおすすめの本です。

 

まとめ

すごく面白かったです! プログラミングに少しでも興味がある人はおすすめの本です。

 プログラミングをしている人には当たり前の知識なのかもしれませんが、私はとても新鮮でした。

人工知能の作り方 ――「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか

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