最近追いかけているのが『LIMBO THE KING』というSF漫画です。
続きが気になりすぎて打ち切りにおびえているので、ここで宣伝して少しでも売り上げに貢献できれば……と記事を書きます。
あらすじ
一旦は終息した奇病「眠り病」が再び現れた。事故で片足を失った海軍のアダムは「コンパニオン」としてルネとコンビを組み、夢に潜って眠り病の治療をすることになる。しかし、その裏側には陰謀が隠されていた。
偏屈なおじさんと明るい軍人のバディ関係
まず、キャラクター同士の関係性がいいですね。深いつながりを持ちながら、べたべたしたところがない。
どこか偏屈で暗いおじさんと、明るく前向きな軍人というバディ関係は「ありがち」なんですが、ストーリーと共にキャラクターをしっかり掘り下げていくので、気になりません。
他人同士だった二人が、お互いのことを見直して、少しずつバディらしくなっていくのが王道で最高に好きです。
そしてその描写にわざとらしいところが一切ありません。ストーリーが非常に自然で、どんどん引き込まれていきます。
ルネと死んだ奥さんとの年の差恋愛、謎が多いが何かしらの執着を感じるお兄さんとロリなど、バディ以外の関係性も見どころです。
ストーリーもそうなんですが、それぞれの関係性がどこに着地するのか見たい……。
予測のつかないストーリーが気になりすぎる
キャラ萌えについて熱く語ってしまいましたが、もちろんストーリーも面白いです。
展開のテンポが良く、「この先どうなるんだ?」と思いっぱなしです。謎が謎を呼んでいき、読み進めるほどにどきどきします。
いい意味で予測のつかない展開で、どうなるのかまったくわかりません。
とりあえず、ルネには幸せで平穏な生活を送ってほしい……あんなに苦労したんだからな。いや、このストーリーが続く限りはしばらく無理そうですが。
本当に本当に打ち切り回避して、ちょうどいいオチまで完走してほしいです。じゃないと私落ち込んでしまいます。
ストーリーはシリアスで、鬱々とすることもあるんですが、ときおり挟まれる何気ないユーモアに救われます。巻末おまけなどが典型です。
シリアスで苦しんだ後に、くだけた感じのシーンに癒される。こういう温度差って好きですね。
絵が上手い人は絵が上手い
あとこの作品の魅力は「絵がめちゃくちゃ上手い」ことです。
年齢や性格によるキャラクターの描き分け、ギャグシーンや小さいコマの少しゆるい描き方も、非常に上手いです。
私はザラザラとしたアナログっぽい絵柄が好きなので、著者の絵柄はものすごく好みドンピシャです。
手描きっぽいやわらかさと、丁寧さ、的確にシーンを切り取る映画のようなカメラワークが大好きです。
そして表紙の全体のデザインもかっこいいですよね。アメリカンな感じで。シリーズを通して統一感があるのがいいです。
まとめ
マジで完結まで見たいので、この作品が気になった方はよろしくお願いします。
私は『LIMBO THE KING』がめちゃくちゃ売れてる世界線に行きたいです。