ブックワームのひとりごと

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アウトローの娘に生まれた人間の生活―松本耳子『毒親こじらせ家族』

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毒親こじらせ家族 (BAMBOO ESSAY SELECTION)

今日の更新は、松本耳子『毒親こじらせ家族』です。

 

あらすじ・概要

著者の父親はヤクザだった。そして、倫理観のない父親に振り回される家族たちも、どこかおかしくて……。アウトローの娘として生まれた著者が、その家庭を面白おかしく語ったコミックエッセイ。

 

 

本当は怖いアウトロー家族

毒親というよりアウトローな父とそれに振り回される家族って感じなんですが、そのせいで著者は非常に苦労しているので確かに「毒」だったんだと思います。

 

羽振りのいい時にはお金を配っていたのに、不景気になるとどんどん借金を重ね、周囲の人にもお金を借りまくる。借りたお金は返さない。仕事もカタギではないようで……という著者の父親。

出版の時点で父親が亡くなっているから面白おかしく描いているけれど、渦中のときだったらすごくしんどい思いをしていただろうなと思います。

笑ってしまうけれど笑えない話でした。

 

父親以外の家族もそんな家庭環境をサヴァイブしているせいかどこか変です。他人に関心がない母親、恋愛体質の妹、コミュ力でなんとかやってきた弟。この辺も、笑い話みたいに描いているけれど本当は笑えない部分いっぱいありますよね……。

 

雰囲気は徹頭徹尾コミカルですが、著者の本心が気になってしまう漫画でした。

 

『毒親こじらせ家族』まとめ

笑えるというより著者のことが心配になります。無事、ここまで来れてよかったですね……。

こんな親に負けないで幸せになってほしい。

 

毒親こじらせ家族 (BAMBOO ESSAY SELECTION)

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毒親育ち

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