今日の更新は、映画『夜明け告げるルーのうた』です。
あらすじ・概要
日無町に住む中学生の少年、カイは、同級生にバンドに誘われる。しぶしぶ練習場所である人魚島に向かったカイは、不思議な少女に出会う。それは、人魚の子ルーだった。音楽に引きつけられ、歌い踊るルーと交流を深めていく。しかし、ルーの存在が町の大人たちにばれ、ルーは観光資源として扱われてしまう……。
すっごく絵が強い映画だよ!
王道の異種交流譚です。違う種族のふたりが惹かれあい、壁を乗り越えてお互いに好きだと言うお話。
正直ストーリーに粗がないわけではないんですけれど、それがどうでもよくなるくらいに映像に説得力があります。絵が強いというのはこういうことか、と納得します。
まずターコイズブルーの水の表現がとても美しいです。人魚は水を操る力を持ち、水を箱型にして人を運んだり自身を泳がせたりします。それがとても幻想的で面白い。
本日24:55~フジテレビにて「 #夜明け告げるルーのうた 」アヌシー最高賞受賞記念特番が放送されます!お楽しみに! pic.twitter.com/UrNzfc14ie
— 映画『夜明け告げるルーのうた』 (@lu_no_uta) June 29, 2017
と同時に、人魚たちは魚特有の生々しい不気味さを持っています。ルーの父親がのしのし地上を歩くシーンは明るいシーンなのにホラーっぽさがありました。この、かわいさと気味悪さの絶妙な混ぜ方が独特の世界観を醸し出しています。ストーリーとしてはハッピーなものなのでそこは安心してください。
間も無く!24:55~フジテレビにて「 #夜明け告げるルーのうた 」アヌシー最高賞受賞記念特番が放送されます! pic.twitter.com/SLUBVBMtyN
— 映画『夜明け告げるルーのうた』 (@lu_no_uta) June 29, 2017
そして何よりも音楽シーンの迫力ある描写です! カイが全力を振り絞って歌うシーンは美しく破滅的で、どこかせつなくてかっこよかったです。「音楽で世界が変わる」ということを映像にしたらこんな感じになるのでは、と思うシーンでした。
ひとつだけ難点を上げると、キャラクターの声が小さくて相当音声を上げないと聞き取れなかったのが残念でした。そして大きくすると今度は音楽のシーンで音が大きすぎて困るという。映画館で見るならいいけれど、テレビで見るのには向かない作品だったかもしれません。
『夜明け告げるルーのうた』まとめ
とにかく映像がすごいので、アニメや視覚芸術に興味がある人はぜひ見てほしいです。疾走する映像美を見よう!
あとホラーが好きな人も楽しめると思います。この話はホラーではないけれど。