「ポケットモンスターシールド」殿堂入りしました。
あらすじ・概要
ガラル地方のハロンタウンで暮らす主人公は、友人のホップとともにジムチャレンジの旅に出る。各地のジムを突破していくうちに、主人公とホップはガラル地方の伝説に触れていくことになる。かつてガラル地方に災厄をもたらした存在の正体とは……。
スポーツ化されたポケモンバトル
ポケモンは結構世界観がガバガバなところがあるんですが、今回のポケモンは世界観が作りこまれていて驚きました。スポーツ化されたポケモンバトルの世界が、いかにも「ありそう」な感じで描かれています。
ジムリーダーってどうやって暮らしてるの?→スポンサーがついているよ
なぜNPCが何かとものをくれるの?→ポケモントレーナーを応援する文化があるよ
なぜ場所によってジムリーダーのレベルが違うの?→ジムごとにチャレンジャーが一定のレベルに達しているか調べるためだよ
と、今までのポケモンで謎だった部分に理由が与えられているのが面白いです。
そして何より、ジムリーダー戦の音楽が素晴らしいです。キョダイマックスの場面では観客が応援歌を歌ってくれます。それが俺TUEEE感があって盛り上がります。
ジムリーダーたちの魅力的なキャラクター
今作のジムリーダーのキャラクターはとても魅力的です。特に「ギャップ萌え」に力を入れています。
熱血系なのに一人称が「ぼく」なカブ、グラマラスな外見で母親キャラでもあるのにスパルタ教育なメロン、ロックな外見なのに郷土愛にあふれお兄ちゃんキャラなネズなど、よりどりみどりです。
個々のキャラクターはそこまで出番が多いわけではないのですが、限られた登場シーンでしっかり効率よく掘り下げられています。だからちょっとした出番だけでも好きになってしまいます。
難易度も低いことだし、キャラ萌え目当てでプレイするのもありです。
ヌルゲーと見るかサクサクと見るか
今回のポケモンの難易度はかなり低いです。
たとえばジムのレベルに近いポケモンが草むらに出現するので、そいつを捕まえて少し技を整えるだけでジムを突破できてしまいます。さらに、ひでんマシンの要素がないので通せんぼされない、そらをとぶが序盤から使える、あなぬけのヒモが何度でも使えるアイテムになった、マメに回復してくれるライバルのホップ、などなど、他にも多数。
シチュエーション的に「俺TUEEEEE」をさせてくれますが、プレイヤー視点では大してやりこんでいません。それゆえNPCにチヤホヤされることに違和感がありました。
とはいえそれは「あえて」やっているのだろうと思います。忙しい人でも、ポケモンをやったことがない人でも、子どもでも、サクッとクリアして殿堂入りできるゲームデザインに設計しているのでしょう。そういうコンセプトなら、あとは好みの問題です。
私だってゲーム下手なので、サクッとクリアできるのはありがたいです。それとチヤホヤされる違和感は裏表ですね。
「ポケットモンスターシールド」まとめ
周りにチヤホヤされることだけは違和感がありましたが、逆に言うとそれ以外はとても楽しかったです。
ポケモンをやったことがない人にもおすすめできる作品でした。