FE風花雪月黒鷲帝国ルートをクリアしたので、今日はその感想です。
黒鷲帝国ルートあらすじ
三つの国が鼎立するフォドラ。そのフォドラ各地から貴族の子弟が集まる士官学校があるガルグ=マク修道院が舞台。主人公(デフォルト名はベレト/ベレス)はその近くで三人の若者を助ける。彼らは士官学校の級長だった。
主人公は、アドラステア帝国の皇女エーデルガルトが級長を務める「黒鷲の学級(アドラークラッセ)」を担当することになった。生徒と交流し、課題出陣を繰り返しながら教団の謎に触れていく。
なんやかんやあって(なんやかんやの部分は核心に迫るネタバレなので割愛)エーデルガルトと級友たちは王国とセイロス教団と対立、教団の支配から脱却し、フォドラを統一するために他の二国へ侵攻する……。
難易度はまあまあサクサク(初心者の感想)
難易度ノーマル・カジュアルでプレイ。SRPG慣れしていない人間でもそれなりにはサクサク進められる難易度でした。
コツをつかめないうちは何度も部隊を全滅させていましたが、ゲームオーバーになっても経験値は引き継げるので罪悪感は少なかったです。
本編より少し難易度高めの「外伝」も、攻略を調べて実行すれば一発クリアできる範囲の内容でした。いくつか初見クリアできなかったものもありますが、まあそれはそれかな。
唯一「タルティーン平原の戦い」はめちゃくちゃ硬いドゥドゥーを倒すのに難儀しました。魔獣ユニットがたくさん登場するマップでは計略を温存しなければいけないことを学びました。
私はゲームが下手だからノーマルでもときどき手こずっていますが、得意な人にとってはかなりヌルゲーだと思います。お金が足りなくて強力な武器買わなくてもクリアできたし。
支援会話は「関係性」の宝石箱か!?
この作品で白眉だったのは何より「支援会話」の多様性でした。
支援とは、好感度のようなもので、これを上げると戦闘が有利になるパラメーターです。一緒に戦ったり、食事をすると上がっていきます。
主人公とキャラクター、そしてキャラクターとキャラクター同士の支援があり、支援を上げると「支援会話」というシナリオが解放されます。
その「支援会話」が組み合わせごとの個性があって本当に面白いです。
例えば私が好きなヒューベルトを例に挙げますね。
従者であるヒューベルトは主君エーデルガルトに身も心も捧げており、エーデルガルトのためなら暗殺も陰謀もいとわない男です。
が、引きこもりでビビりのベルナデッタの前では、案外親切なところもあるし、個性的なベルナデッタの行動を面白がっているところもあります。
また、傭兵シャミアとの支援会話では、裏の仕事をする人間同士の男女バディのような信頼を築いていきます。
このように、支援会話を開けば開くほどキャラクターの新しい一面、新しい関係が発覚していきます。
気付くと支援会話を見たいがために出陣をし、食事を一緒に食べさせ、プレゼントを繰り返し……完全に制作者の思うつぼでしたね。
ストーリー面~エーデルガルトって怖い女だよね~
次にストーリー面の感想。最後に思ったのは、「エーデルガルトって怖い女だな……」ということ。
彼女は平気で「犠牲は無駄ではない」ということを言うんですよね。でも五年後のガルグ=マグを散策していると、戦争を怖がっている人や肉親に死なれた人がいっぱいいるんですよ。その人たちにとって、本心から「死んだ人は新しい世界のために犠牲になった」って言えるのはすごく全体主義的ですよ。
でもそれこそがエーデルガルトの帝王たるゆえんなのだろうとも思います。そういう人間でなければフォドラを変えられなかったのでしょう、
でもそんなカリスマである彼女に対して、黒鷲のキャラクターたちは盲目的についていくわけではなかったのでそこは安心しました。
そもそも黒鷲のキャラクターは我が強くて、怠け者、短気、引きこもり、貴族主義者、とエーデルガルトと違った価値観のキャラクターが多かったです。そのような生徒たちが「あえて」エーデルガルトについていくというところが燃えました。
次は青獅子! と言いたいところなんですが、「あつまれどうぶつの森」を買ってしまったので、別ルートはいつプレイできるかわかりません。
でも他のルートも大変な「関係性」ばかりなのだろうなあ……。