あらすじ・概要
東京でルームシェアを行う三人の女性。料理を作ってテーブルを囲み、おしゃべりに興じる毎日。一方で、お金のことや掃除のこと、引っ越しのときの話し合いなどトラブルの種もあって……。ルームシェアをする楽しさと困難を描いたコミックエッセイ。
ルームシェアに肯定的なコミックエッセイ
大変そうだと思ったのがお金のこと。三人とも収入が不安定な仕事だったりあまり稼ぎがよくなかったりで、お金のことには敏感です。それでいて、あまりあからさまにお金の話もしたくない……という葛藤も。
買い物をするとその都度割り勘したり、いつもお金に困っているメンバーに家賃を回収したり。面倒だけどしっかりしなければやっていけない部分です。著者のひりひり感が伝わってきました。
と、面倒なことについても書かれていますが、基本的にはルームシェアに対して肯定的な作品です。お金のない女性たちが集まって、共同生活をして、コミュニケーションをとって……という姿が楽しそうに描かれています。
私はコミュニケーションが下手なので気軽にはまねできませんが、こういう生活は正直うらやましいです。ひとりで気楽なことも多いですが、ひとりだからこそできないことも多いです。たとえば著者たちのように毎日鍋を食べたり、お取り寄せを分け合ったり。
読んでいて、誰かと接したいなあ……という気分になってくる作品でした。