刀剣乱舞、慶応甲府イベントによって「特命調査」シリーズが完結しました。いろんな意味で刀剣乱舞の歴史に残るイベントでした。
イベントが終わった後に何なんですが、その感想を書き起こしてみようと思います。
がっつりネタバレも含むので、初見はネタバレなしで見たい人はブラウザバックお願いいたします。
「特命調査 慶応甲府」のあらすじ
審神者の元に「いつでも正月の監査官」と名乗る男から入電(テレビ電話みたいなもの)が入る。特命調査に出陣した部隊は、そこでコートを羽織った監査官と合流する。舞台の慶応甲府は、死んだはずの新選組のメンバーが生き残っている世界だった。
加州清光を連れているかどうか、また彼が極(ポケモンで言う進化みたいなもの)かどうかでシナリオが変わります。
愛を語る監査官・一文字則宗
結論から言うとこの「監査官」は一文字則宗の刀剣男士です。
が、この監査官の一文字則宗、刀剣乱舞の中でもかなり特殊な立ち位置です。「菊一文字」として沖田総悟の愛刀という設定にされたことを、「愛」と語ります。
刀剣乱舞の男士は、「明らかにフィクションだろう」という逸話に対しての態度にばらつきがあって、「作り話」と明言しているキャラもいれば、起こったこととして認識しているキャラもいます。
一文字則宗は、その「作り話」が作られたきっかけを「愛」だと言い、それが刀剣男士の強さであり、なおかつ縛る鎖でもあると説きます。
二次創作を前提としたコンテンツで創作物を「愛」と呼ぶこと
このブログでも繰り返し述べているんですが、刀剣乱舞は二次創作をする、読むことを前提としたコンテンツです。
二次創作を公認し、カップリングは固定せず、細かい描写はプレイヤーの想像に任せる。メディアミックスをしても、どれかの作品が世界観やキャラのイメージを固定してしまわないよう気を付けています。
おかげで刀剣乱舞には本当に多種多様な二次創作があります。
でも私もそうなんですが、二次創作をすると、罪悪感を感じることがあります。キャラクターや世界観にこんな身勝手な願望をぶつけていいのだろうか? と。
そこに登場したのが一文字則宗なわけです。
自らの捏造された物語を「愛」と定義する彼は、二次創作をしている人間の救いとなりうる存在です。
そうだよ、何かと捏造したり願望をぶつけたりしちゃうのは、そのキャラが好きだからだよ!!
もちろん一文字則宗の価値観はその刀個人(人ではないですが)のものだし、とうらぶ全般に広げて言えることではないのですが、それでも私は嬉しかったです。
一文字則宗は、メタフィクションとしての要素があるとうらぶの中でも、かなりメタい存在です。
彼が実装してくれて本当によかったです。これからもプレイし続けるから覚悟しておいてね!