あらすじ・概要
クルーズ船にハマり、100泊以上を洋上で過ごした著者家族。乗ってしまえば目的地まで連れて行ってもらえ、船内にはさまざまなイベントやアクティビティがあり、食事やおやつも楽しめる。著者は今まで乗ったクルーズ船を振り返りながら、クルーズ船の面白さ、乗るときの注意点などを解説する。
クルーズ船のイメージを具体化できた
面白いんですが、何十万もするクルーズ代金を何度も支払える作者家族の身分が気になりました。本当に一般家庭ですか? 昔ならともかく今は社会全体で賃金も安くなってるからさあ……。(この漫画の出版年は2019年)
しかも著者だけではなく義父母もクルーズについて行ってますからね。代金を肩代わりしていないとしても、一族で余裕があるのでしょうか……。
それはともかく、私がクルーズ船に対して漠然と抱いていたイメージが、この漫画によって具体性を持ち始めたのがよかったです。
何となくキラキラした人たちがパーティをしている想像をしていましたが、どちらかというと「乗るアミューズメントパーク」と言った方が正しいです。アクティビティもイベントも盛りだくさんで、スパや食事が楽しめます。もちろんキラキラしたパーティも存在するのですが。
海外に行くクルーズ船は気軽には乗れませんが、国内クルーズならお金を貯めれば行けないことはありません。ちょっと乗ってみたくなりました。
コロナ禍において悪い意味で有名になってしまったダイアモンド・プリンセスも登場して、何だか複雑な気持ちになりました。あの感染爆発において不手際はあったけれど、コロナさえなければ平和に海を巡っていたのでしょうね。
ここで働いていた乗組員の人たちは、今ちゃんと仕事があるのでしょうか。
がっつり知らないこと、誤解していたことが知れて面白いコミックエッセイでした。