あらすじ・概要
利発な女性、エリザベスは、「女性医師がいたらいいのに」というある女性の言葉から医師を目指す。しかし女性が入れる医学校はなかなか見つからず、ようやく医師になっても差別の連続。そんな現状を変えたいと、エリザベスは女性のための医学校を作ろうと試みる。
非常にドラマチックな人生
漫画として脚色はあるとはいえ、だいぶドラマチックな人生を歩んだ人ですね。医学校で差別されつつも徐々に周りを味方につけていったエピソードや、一生で一度の恋。片目の視力を失い外科医を諦めたことも。
特にパリの産科病院で出会ったイポルト・ブローという青年との恋物語はロマンチックでした。彼らは惹かれあいますが、エリザベスのやりたいことのために別れを選びます。思い出に感謝を込めてエリザベスは診察室用のランプを贈ります。
これが演劇だったら重要なクライマックスシーンになっているところです。
エリザベス・ブラックウェルが看護婦のフローレンス・ナイチンゲールと友人だったということも驚きでした。同時代の人だったんですね。そうすると、この時代女性が医学を変えた時期だったんだなあ。
漫画としても読みやすいし、初めてエリザベス・ブラックウェルについて知るのはよかったです。