ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

医学

病気のときの他者とのコミュニケーションについて身につまされる―佐々木彩乃『乳がんでもなんとかなるさ~独女マンガ家闘病記』

あらすじ・概要 エログロ系のレディースコミックを描いて暮らしてきた著者は、ある日乳がんを告知される。母親は死に、家族は遠く、独身で自分の家庭もない。ひとりで乳がんと向き合わなければならない著者は、より良い医療を探して三つの病院を巡る。

がんが寛解したいいケースの一例―日野あかね『のほほん亭主、がんになる~ステージⅣから大逆転!~』

あらすじ・概要 突然がんを告知された夫。妻である著者は、不安を抱えながらも闘病する夫を支える。がんについて情報を調べ、それから抗がん剤治療の開始。お金や保険の手続きをこなし、同居する姑と家事をやりながら、夫とともにがんに立ち向かっていく。

アトピーの子どもと暮らして追い詰められる夫婦―キム・チュンヒ『パパ、かいい!』

あらすじ・概要 売れない漫画家である著者は、外で働いている妻の代わりに家事を引き受け、アトピー性皮膚炎の娘を育てている。四六時中かゆさで騒ぎ続け、夜中もかいてやらないと眠れない娘に、夫婦は疲労していく。健康食品や自然療法を次々に試しても、娘…

『アンナチュラル』感想と、私は中堂系を絶対に許さない話

今日の更新は、『アンナチュラル』です。 あらすじ・概要 あらゆる機関から独立を保ち、独自に死体解剖を行い死の原因を突き止めるUDIラボ。そこで法医学者として働く三澄ミコト(みすみ・みこと)は、優秀だが傍若無人な同僚中堂系(なかどう・けい)に振り…

感染症医、性教育を語る―岩田健太郎『感染症医が教える性の話』

今日の更新は岩田健太郎『感染症医が教える性の話』です。 あらすじ・概要 感染症医である著者は、性感染症を通して性教育に関わっている。性教育は何をすべきで何をすべきでないのか、性を学ぶことはどんな意味があるのか、医師の視点から語る。そして著者…

骨肉腫になった夫を支えた生活―まきりえこ『夫が骨肉腫になりました』

あらすじ・概要 著者の息子が入院中、ひざの痛みを訴える夫。さまざまな検査をしても原因がわからず、ようやく腫瘍ができていることがわかった。すぐ帰れるはずだった手術の日、腫瘍が悪性であることが判明し、抗がん剤治療が始まった。骨肉腫になった夫と看…

「無症状キャリア」の人生を狂わせていいのか―金森修『病魔という悪の物語 チフスのメアリー』

今日の更新は、金森修『病魔という悪の物語 チフスのメアリー』です。 あらすじ・概要 アイルランド系移民で館の使用人だったメアリー・マーロウ。料理が上手く屋敷の主人からも信頼を得ていたが、彼女は腸チフスの無症状キャリアだった。今まで働いた屋敷で…

参考文献が怪しげなので眉唾で読んだ―たかはしみき『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』

今日の更新は、たかはしみき『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者は、体の不調で婦人科病院に駆け込んだ。そのとき「早期閉経になりかかっている」と告げられる。2人目の妊娠を望んでいた著者は動揺した。著者…

「crystal-z Sai no Kawara」を聞いて眠れなくなった話

crystal-z Sai no Kawara 「crystal-z Sai no Kawara」というラップ動画を見ました。 まずは何も読まずこの動画を見てほしい。 見ました? 見ましたよね? 絶対最後まで見てからスクロールしてください。 この作品は、序盤ではバンドマンが医学の道を志し、…

漫画でわかる色弱の子どもの支援法―カラーユニバーサルデザイン機構『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』

今日の更新は、『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』です。 最近色覚異常の話題を見かけることが多いので、調べてみたくて読んだ本。 あらすじ・書籍概要 普通の人と色の感じ方が違う色弱。特定の色が見分けづらく、日常生活で困りやすい。その子どもに、…

無罪になった精神障害者はどこへ行くのか―岩波明『精神障害者をどう裁くか』

今日の更新は、岩波明『精神障害者をどう裁くか』です。 あらすじ・書籍概要 刑法39条により定められている「心神喪失者の行為は、罰しない」という一文。それによって精神障害者は罪に問われないことがある。だが、罪を問われなくなってからはどうなるのか…

ストレス対策の入門書としてまとまっている 熊野宏昭『ストレスに負けない生活 心・体、脳のセルフケア』感想

書籍概要 現代人をむしばむストレス。しかし、そもそも科学においてストレスとは何なのか? それをひもとき、科学的にストレスへの対策を提案する。ストレスとうまく付き合うメンタルヘルス本。

再生医療のこれからを考えさせられる一冊 ロバート・カーソン『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』感想

Twitterでおすすめされていたので読んでみました。図書館で取り寄せたのですが、思ったより分厚かったのでびっくりしました。 あらすじ 盲目の男性、マイク・メイは、手術によって視力を回復できるかもしれないと医者に告げられる。メイは悩んだ結果、手術を…

病によって変わった人を冷静に見つめる 宮子あずさ『看護婦が見つめた人間が病むということ』感想

エッセイが読みたくなって買ってきました。 この本が出たばかりのときは「看護師」ではなく「看護婦」だったんですね。 あらすじ 看護婦の著者は病棟でいろいろな人に出会う。夫婦関係を見つめなおす人、精神病棟で寄る辺なく生きている人。病をきっかけに暴…

耳が聞こえにくくなったので耳鼻科に行ったら耳管開放症だった

耳管開放症という病気になりました。 本とか映画には関係ないんですが、せっかくなので記録に残しておこうと思います。

「発達障害はなぜ増えているのか?」ということから最新治療まで 杉山登志郎『発達障害のいま』感想

Amazonで本を見ていたとき、面白そうな発達障害の新書を見かけたので読んでみました。 書籍概要 近年増加しているという発達障害。適切なサポートや投薬を行えば、不便はあるものの日常生活が送れるようになることも多い。その治療法や、併存症との向き合い…

クローン技術によって追い込まれていく恋人 唐辺葉介『ドッペルゲンガーの恋人』感想

『ドッペルゲンガーの恋人』を読みました。 はてなブログの記事で見かけて読みたい!となったんですが、ブクマをし忘れてどの記事だったかわからなくなりました。残念。 見つかりました。 nyalra.hatenablog.com ドッペルゲンガーの恋人 (星海社FICTIONS) 作…

殺人犯たちはどのようにしてそこに至ったか 長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』感想

『殺人者はいかに誕生したか』を読みました。 ずっと積んでてやっと読みましたが、読んでよかったです。 殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫) 作者: 長谷川博一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/03/28 メディ…

高機能自閉症の子どもたちのサポート方法 杉山登志郎『アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート』感想

『アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート』を読みました。 これはエイリアンの地球ライフ―おとなの高機能自閉症/アスペルガー症候群に乗っていた参考資料。 アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート―よりよいソーシャルスキルが身につ…

悲しみは私自身ではない J・カバットジン 『マインドフルネスストレス低減法』感想

『マインドフルネスストレス低減法』を読みました。 認知行動療法の一環でマインドフルネスという概念を知り、参考資料に載っていたこの本を取り寄せてみました。 マインドフルネスストレス低減法 作者: ジョンカバットジン,Jon Kabat‐Zinn,春木豊 出版社/メ…