ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

医学

『はたらく細胞』実写映画版見た 撮れ高高いけどツッコミどころもある

ヒトの体内で生まれた赤血球は、酸素と二酸化炭素を運ぶため日夜がんばっていた。しかしドジな彼女は道に迷ってばかり。そんな中、体内の外敵を駆除する白血球と出会い、彼と細菌との戦いに巻き込まれる。一方で、体の主にある異変が忍び寄っていた。 瞬間的…

『アニメ療法(セラピー)~心をケアするエンターテインメント~ 』パントー・フランチェスコ 光文社新書

あらすじ・概要 著者は日本のアニメをメンタルヘルスの治療に役立てることを目指している。映画や小説など、メンタルヘルスの分野でフィクションの活用は既に行われている。その現状や、効果に対する統計を紹介しながら、著者が目指す「アニメ療法」がどのよ…

『不眠とうつ病』清水徹男 岩波新書 感想 統計や科学的見地から見る「眠れない」理由

あらすじ・概要 不眠にまつわる統計や、科学的研究を紹介しながら不眠とは何なのか解説していく。睡眠を規則的にするには日中の活動が重要である。あえて患者を徹夜させる断眠療法という特殊な治療についても語る。 統計からわかる不眠 睡眠に関する統計を紹…

『ナースをねらえ! 看護学生奮闘記』コミックエッセイの森 感想 看護師の卵のドタバタ劇

あらすじ・概要 看護学校に入った著者は、勉強や実習に追われることになる。大量のレポートを書き、実習で患者と交流する。炎恐怖症なので戴帽式のろうそくにおびえることも。ハードな毎日の中でも、同じ看護学生と励まし合いながら成長していく。 年の差も…

『躁うつでもなんとか生きてます。 ~俳句と私が転がりながら進むまで~』原案高松霞・作画桜田洋 KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 双極症の女性が俳句を題材に、今までの人生を振り返る。家族関係のことで悩み、双極性障害で友達に迷惑をかけてしまうこともある。治療を受けながらフリーランスをやっていた著者は、障害者雇用に挑戦する。 俳句と語る双極性障害 俳句を題材…

『ぢ 私、痔主になりました』てらいまき 河出書房新社 感想 言いにくいからこそ興味深い闘病記

あらすじ・概要 痔になった著者は、市販薬や民間療法を試してみるものの大きな改善に至らなかった。決意して医者に痔を見てもらうと、劇的に症状が治まった。しかし痔はすぐ治るものではなく、さまざまな困難が著者を待ち受ける。痔主(痔を持っている人のこ…

『壊れた脳と生きる』鈴木大介・鈴木匡子 ちくまプリマー新書 感想 できないことが増えても自分自身であること

あらすじ・概要 高次脳機能障害の当事者となった鈴木大介と、医師である鈴木匡子が対談形式で語り合う。障害による困りごとや、他人から子どものように扱われてしまうことの劣等感、そして高次脳機能障害への支援の足らなさなど、当事者だからこそできる話を…

『20代、親を看取る』キクチ KADOKAWA 感想 若くしてがんの親を見送った女性のコミックエッセイ

あらすじ・概要 著者の母親は乳がんを経験していた。そのがんが脳に転移し、父と著者は「母親が死ぬ」という事実に直面することになる。医師にセカンドオピニオンを受け、余命を知らされたふたりは母と最期のひとときを過ごす。しかし、看取りは介護の苦しさ…

『発達障害NEW:それでもそれでもそれでも、お困りの方の方のための発達障害専門医が書いた本』瀬戸内ぴあさ KDP 感想

あらすじ・概要 著者は発達障害専門医として、ADHDやASDの人たちを見てきた。そこでわかったことは、ADHDの人々は教科書的に書いてある以上の困りごとを抱えているということだ。ADHDの人が陥りがちな悩みを紹介しつつ、薬物療法の可能性や治療のための心構…

『ニューロダイバーシティ視点で考える自閉スペクトラムの科学と理解』村田直人 発達障害サポーター’sスクール 感想

あらすじ・概要 発達障害の支援においては、発達障害の人たちが定型発達者の能力を得ていくことが目標とされがちである。しかし、それは本当に正しいのか。自閉スペクトラムについての研究を公開しながら、自閉スペクトラムの人たちの定型発達者にはないよう…

『はじめての精神医学』村井俊哉 ちくまプリマー新書 「心の病気」という定義がもたらす救いと呪い

あらすじ・概要 妄想幻覚が出る、気分が落ち込む、同じ行動を何度も繰り返すなど、精神疾患の現れ方がさまざま。精神科医が精神疾患の分類や治療法を紹介し解説する。また、現代の精神医学が抱える問題や葛藤、可能性についても語る。心を病むとはどういうこ…

『次なるパンデミックを回避せよ 環境破壊と新興感染症』井田徹治 岩波科学ライブラリー 感想

あらすじ・概要 新型コロナウイルスの大流行により、変わってしまった社会。しかしすでに次なるパンデミックは起こる可能性がある。野生動物や家畜と、パンデミックのリスクがどう関連するか解説し、動物との距離感を考える。環境保全は人間の健康を支えるか…

精神疾患関連の新書おすすめ10選 自死問題・発達障害・統合失調症

今日は精神疾患関連の新書おすすめです。 Twitterのアンケートで「読みたいまとめ記事」のアンケートを取ったところ、票が入ったので書きました。 適切な情報が手に入りにくいジャンルなので、参考にしてもらえれば幸いです。 自死問題 『過労自殺 第二版』…

『老いる自分をゆるしてあげる。』上大岡トメ 幻冬舎文庫 感想 老いを科学して受け入れる

あらすじ・概要 健康に気をつけていたはずが、体の衰えを感じるようになってきた著者。著者はとある医者の老女と共に、科学から老いを学びはじめる。老いの速度を緩やかにしつつも、変わっていく自分を受け入れ、楽しく生きていく秘訣とは。 科学の視点から…

『ビジネスパーソンのためのお薬・サプリ読本 技術の泉シリーズ』片山陸 インプレス 感想

あらすじ・概要 ビジネスパーソンのための薬知識とは何か。薬剤師である著者が、薬物依存、コロナワクチンなど、身の回りにある薬との付き合い方を語る。今回は緊急避妊薬という女性にとっては重要なトピックについても開設する ビジネスパーソンのためのセ…

『世界史を変えた薬』佐藤健太郎 講談社現代新書 感想

あらすじ・概要 普段私たちが何気なく使っている薬は、実は世界史を買えた薬かもしれない……。サイエンスライターである著者が、薬の歴史やその成り立ち、医者たちの感染症への攻防を描く。薬の見方が変わるかもしれない一冊。 医学の歴史と倫理の進歩には関…

『ビジネスパーソンのためのセルフメディケーション読本 技術の泉シリーズ』片山陸 インプレス 感想 

あらすじ・概要 ドラッグストアに売っているたくさんの薬・サプリメント・栄養ドリンクなどなど……それらは化学的にどういうもので、どんな効果があるのか。薬剤師の資格を持つ著者が、「医師の処方がいらない薬」について、有効な利用方法や注意点を述べる。…

『はじめて学ぶ生命倫理 「いのち」は誰が決めるのか』小林亜津子 ちくまプリマ―新書

あらすじ・概要 安楽死は許されるか、子どもの自己決定権はどこまで存在するのか、精子バンクから生まれた人たちが親を知る権利は……。テクノロジーの進歩によって、多様性によって生命倫理の問題に直面する医療従事者たち。現代の医療が抱える生命倫理の問題…

『国境なき医師が行く』久留宮隆 岩波ジュニア新書 感想

あらすじ・概要 国境なき医師団に参加することを決めた日本人医師は、内戦続きで疲弊したリベリアへ派遣された。派遣先での人間関係や、多忙な日々に悩みながらも、リベリアの人たちを手術する。国境なき医師団は現地でいったいどういうことをしているのかわ…

『統合失調症』村井俊哉 岩波新書 感想

あらすじ・概要 精神疾患のひとつ、統合失調症。珍しくない病気でありながら、多くの人がこの病気を誤解している。まだ解明しきれていない統合失調症に関する仮説から、投薬治療、患者が社会に受け入れられるために医者ができることなど、一般の人にも役立つ…

『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』小田菜摘 角川文庫 感想

あらすじ・概要 医学校を卒業した翠珠は、ひょんなことから後宮で働くこととなる。翠珠は陰謀や噂が蔓延る後宮での労働にうんざりするものの、医術を通して妃たちの悩みを解決するうちに、彼女らの複雑な事情を知ることとなる。 人間観やジェンダー観がシビ…

『病が分断するアメリカ――公衆衛生と「自由」のジレンマ』平体由美 ちくま新書 感想

あらすじ・概要 先進国で最も新型コロナウイルスの被害が大きかったアメリカ。アメリカの反ワクチンや反マスクの思想から、アメリカの分断を語る。アメリカに蔓延する医療、政治への不信感の原因とは……。 公衆衛生に反抗する人たちの事情 楽しい内容の本では…

食品アレルギーの子どもを育てる上での悲喜こもごも―カラスヤサトシ『0歳からのアレルギー戦記~牛乳・卵・小麦がダメ!』

あらすじ・概要 結婚して子どもをもうけた著者。しかしその子どもには食品アレルギーがあった。アレルゲンを含む食品を避けたり、気軽に他人と食事できなかったり、アレルギーの子どもと暮らすことは大変なことも多く……。 食品アレルギーの子どもと暮らす人…

科学者だって間違うしその場の雰囲気に流される―藤野豊『強制不妊と優生保護法 "公益"に奪われたいのち』

あらすじ・概要 障害者やハンセン病の人々に不妊手術を施した悪法、優生保護法。その法律はどのように作られ、どのような歴史をたどったのか。優生保護法の現在までを振り返りながら、優生主義の恐ろしさ、愚かさを伝える本。 科学者だって過ちを犯す 薄い本…

人と見た目が変わってしまう病気にかかった人々の挫折、自己受容と前進―外山浩子『人は見た目!と言うけれど――私の顔で、自分らしく』

あらすじ・概要 アルビノ、脱毛症、小耳症……。人とは外見が違ってしまう病気にかかった人々。彼ら彼女らは、周囲の差別や偏見、また自分自身の葛藤に悩まされている。「見た目問題」を持つ当事者にインタビューし、著者がそれをまとめる。外見とは? 自分ら…

脳梗塞になった実体験を漫画家志望がコミカルに語る―あやめゴン太『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』

あらすじ・概要 ある日、仕事に行くときに左半身に違和感を覚えた著者。そのまま出勤してしまうが、すぐ病院に行き、そこで脳梗塞と診断される。一刻を争う状態と言われ即入院、治療とリハビリを開始することとなる。脳梗塞になった人だからこそ描ける、闘病…

自分を受容することから成長は始まる―細川貂々・水島広子『それでいい。自分を認めてラクになる対人関係入門』

あらすじ・概要 イラストレーターとして、漫画家として、実績を重ねながら、暗い思考に支配され、ネガティブ思考クイーンとして生きて来た著者。ある日、精神科医、水島広子から会ってみたいと言われる。そこで話したのは、対人関係療法という生きづらさを解…

エッセイ漫画家が骨髄ドナーになって体験した感情―水谷さるころ『骨髄ドナーやりました!』

あらすじ・概要 献血好きの気持ちが高じて骨髄ドナーにも登録していた著者。そんな著者の元に、骨髄ドナーマッチング成立の手紙がやってくる。入院までの検査や準備、手術と病院生活、骨髄提供後の暮らしなどを、コミックエッセイにして語る。骨髄提供の真実…

双極性障害の生活の悩みに質疑応答形式で答える―南中さくら『みんなの双極症 日常の悩みから最新知識まで』

あらすじ・概要 うつと躁の気分の波を繰り返し、生活に困難をきたす双極性障害(双極症)。最新の研究結果を踏まえ、薬の知識、生活や日常の悩み、恋愛や人間関係、逸脱行為への対処などを質疑応答形式で書く患者と家族のための本。

双極性障害を発見・治療・再発させないには―加藤忠史『双極性障害【第2版】―双極症Ⅰ型・Ⅱ型への対処と治療』

あらすじ・概要 活動的になる躁状態、意欲が低下しうつうつとするうつ状態を行き来し、生活に支障をきたす双極性障害。その発見、治療、維持療法はどのようなものなのか。双極性障害の患者や家族のために、使える薬剤や心理療法を解説する。