あらすじ・概要
歴史を守る刀剣男士たちが4コマになって登場。本丸の日常から、出陣のおもしろエピソードまで、愉快に飛び回る男士たちを集めたアンソロジー。
ゲームシステムやキャラの設定を踏まえた面白さ
このシリーズ、表紙のデザインがださいという理由でなんとなく手に取っていなかったんですけど、読んでみたらめちゃくちゃ面白かったです。
「刀剣乱舞をちゃんとプレイしていないと描けないネタ」が多いんですよね。公式アンソロジーってどうしても「これ設定だけなんとなく確認してふわっと描いたんじゃ……」という作品があります。真偽は想像するしかないけれど、あまりいい気はしません。
その点このアンソロジーはゲームシステム、キャラの設定やせりふなどをちゃんとかみ砕いて表現した作品が多かったです。だから安心して読み進められました。
もちろんアンソロジーなので当たりはずれはあります。特に山姥切長義の一人称が間違っているところは、監修の人気づいてやってくれ~という気持ちになりました。
ただ「面白い」と思える作品が多いのは純粋に嬉しいです。
個人的に好きだったのが逢坂たまの回で、作画と四コマの展開、ゲームの活かし方もクオリティが高かったです。南海太郎朝尊が最後のオチを持っていくところも含めて好きです。
さらに仲村柴太郎の南海太郎朝尊が甘酒を飲む下り、櫻太助の長期留守ボイスを生かしたストーリーもよかったです。
望月和臣は試し読みで読んだけれど少年漫画のような独特の絵柄とコミカルな展開が面白いです。
しかし本当に表紙のだささはなんとかならんのか……表紙絵を描いているイラストレーターに罪はないけど絶対損してると思います。とうらぶのメインターゲットは女性なんですよ!?