ブックワームのひとりごと

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『あの日からのマンガ』しりあがり寿 ビームコミックス 感想

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あの日からのマンガ (ビームコミックス)

 

あらすじ・概要

しりあがり寿が見た震災とは……。朝日新聞に掲載された震災発生前後の四コマと、震災にまつわる漫画を収録。放射能や原発事故を比喩で表すなど、「震災後」を意識した作品集。

 

震災を受けて考え方を変えざるを得なかったあのころを思い出す

『地球防衛家のヒトビト』は親が朝日新聞を取っていたので、ちょくちょく読んでいた思い出があります。

もっともこの時期は東京で一人で暮らしていたので、四コマは読んでいませんでしたが。

 

物語として面白いというよりも、東日本大震災を受けて、否応なく価値観を変えなければならなかった当時の世界を思い出します。

安全神話が崩れ、エネルギー政策について何を信じればいいのかわからなくなりました。

もちろん当時の感覚は、今、原発事故を見ている私たちとは異なります。科学的にはどうあれ当時の気持ちも嘘偽りのないものであることには変わりないです。

原発についての暗喩的な漫画は、いまいち何を描いているかわからないものも多いです。しかし、そういう時代だったんだなあと言う空気感はわかります。

 

著者はボランティアに参加しており、その経験を四コマに描いています。

ボランティアに行ったはずなのに、現地の人に助けられ、丁寧にお礼を言われる。嬉しいような切ないような気持ちになりました。

今回の能登半島地震でも、こんな風にボランティアが参加しているのでしょうか。

 

 

 

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