あらすじ・概要
イギリスに留学している大学生の海は、ランスという青年出会う。彼は妖精を見る力を持ち、幻想生物にまつわる事件を解決して回っている英国特別幻想取締報告局の一員だった。海とランスは、妖精にまつわる事件に遭遇し、それを解決していく。
登場人物の作品における目的がわからない
毒にも薬にもならない作品とはこのことですね。
サクサク読めるけどそれ以上に面白いところはなかったです。
まず、登場人物はあいまいな言い方をするキャラクターが多く、自分の意思をはっきり持ち、きちんと読者に自分の目的をわかるように表現してくれるキャラクターがいません。
おかげでめちゃくちゃまだるっこしい内容になっています。
続き物を前提にした第1巻であるにしろ、「この作品はこういうテーマですよ」と示すことを放棄していいわけではありません。
主人公コンビふたりは「優しい」キャラクターとして描かれていますが、その優しさがふわっとしているのもマイナスです。
優しいと一言に言ったっていろいろあるわけで、その優しい行動に至った動機を無視して行動だけ書いて「ね、優しいでしょ?」と言われても困ります。
あと内容には関係ないんですけれど、大学生が主人公の話に「少年たち」っていうタイトルつけるのは変ではないですか? 高校生くらいのキャラが主人公だと思ってましたよ。大学生は青年では?