あらすじ・概要
漫画家の著者は、おしゃれに縁遠い生活を送ってきた。しかし40代に差しかかり、自分の老いを受け止める中で、「年相応の老い方をしたい」「おしゃれをしたい」という気持ちが生まれてくる。きれいになりたい、でも自分のペースで、という大人のためのコミックエッセイ。
押しつけがましくない美容エッセイ
私はどうも着飾ることに抵抗があるんですが、30歳も超えてこのままでいいのか……? ということを思い、さりとて押しつけがましい「きれい=幸せ」の広告に加担したくなくて悩んでいました。
多分、この著者細川貂々ならそういう押しつけがましい描き方をしないのではないか、と思い、この本を手に取りました。
予想通り、著者には「きれいになるべき」という押しつけがましさはなく、ただ自分はこうありたいからこうした、という話でほっとしました。あくまで著者の主観から描かれた、日常の中での美容ケアなので過度にきらきらしてもいないし適度に手を抜きます。
書いてあること自体は当たり前のことで、新しい情報はほとんどないと言っていいですが、語り口が違えば受け取りやすくなります。
いい意味で気になったのは人前に立つ仕事を頼まれた時にボイストレーニングに挑戦するところです。私もボイストレーニングやってみたいんですよね。友達が少ないと、どうしても必要最低限の会話しかしないから声帯がなまっている気がします。
声を出してストレス発散できる面もあるみたいだし、いつかやってみたいですね。
特別なことは描かれていませんが、個人的には好きなコミックエッセイです。