あらすじ・概要
長く子どもが生まれなかった王家に生まれたオーロラ姫は、マレフィセントによって呪いをかけられる。16歳の誕生日、糸車の針に刺されて死んでしまうと。よい妖精たちによって死を眠りの呪いに書き換えられたオーロラ姫は、妖精たちと森の奥に隠れ住む。
オーロラ姫と王子よりマレフィセントや父親の方がキャラ立ってる
見終わって最初に思ったことは、「オーロラ姫って眠ってわりとすぐ目覚めるんだ……」ということです。お城のみんなも一緒に眠るけれどやっぱりさくっと目覚めます。何なら城がいばらに覆われるシーンもありません。原作での「眠りについて長い長い時間が経った」という話をやらないんですね。
それからよい妖精たちがめちゃくちゃ生活力なくて笑っちゃいましたね。これでどうやって16歳まで生き延びたんですか?
ストーリー的にはオーロラ姫も王子もあまり自我が感じられず、与えられたストーリーをなぞるだけの存在に見えます。しかしおとぎ話というものはこんなものかもしれません。
ある意味悪役であるマレフィセントの方がキャラが立っています。人間のパーティに呼ばれるとろくなことをしないけれど呼ばれなくても面倒くさいところとか、人間の成長を考慮せず16年間赤ん坊を探し続けた配下にキレるとか、ネタとして面白いですね。大きな角を持ち、龍に化けられるところもかっこいいです。
それから王子と姫のお互いの父王の描写も面白かったですね。おっさん同士の友人。
オーロラ姫と王子は政略結婚で子どものころから許嫁なのですが、王子が姫以外の人間を好きになったと思ったヒューバート王の反応がユーモラスでした。
ベタな話ではありますが、これもさらっと見る分にはいいかなという感じです。