ブックワームのひとりごと

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【女性キャラが男性の衣装を着て戦争に従軍】ディズニーアニメ『ムーラン』

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ムーラン(吹替版)

 

あらすじ・概要

とある国で異民族の侵略が始まり、男たちは徴兵されていった。少女ムーランは、体調が悪い父親に代わり男装をして軍に入る。そこで厳しい訓練を受け、兵士となった。ついに本格的な戦闘が始まり、ムーランは機転を利かせて武功を上げる。

 

男装をやめても弱い女性に戻るわけではない

男装の女性が女性には行けないところにたどり着き、最後に女性の姿で状況を打破する構成が美しかったです。

男装ヒロインは好きですが、結局女に戻って男に愛されるのが幸せなんだ、というオチになると今までの展開は何? となってしまいます。ムーランは結果的には女性の姿に戻りますが、それは男の状態より弱くなったわけではありません。

恋愛要素もあっさりしていて、匂わせる程度だったところが心地いいです。ムーランにとって恋愛は必須のものではありませんが、もしかしたらそういう展開もあるかもしれない、というオチが好きです。

 

ただ、ストーリーは面白かったですが、異民族の侵略というものをエンタメ的に書きすぎているので、今同じ話をやると楽しめない可能性が高いです。

ロシアとウクライナの戦争のせいで、その辺生々しくなってしまいましたしね。

戦争ものは、作者にそういう意図がなくてもプロパガンダに見えてしまうことがあります。だからエンタメ向きではないですね。