ブックワームのひとりごと

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『イタリア家族 風林火山』ヤマザキマリ ぶんか社 感想

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イタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス)

 

あらすじ・概要

イタリア人男性と結婚し、イタリアで暮らすヤマザキマリ。個性的でパワフルすぎる家族に振り回される毎日をユーモラスに描く。著者と夫のプロポーズのエピソードや、ヤマザキマリが漫画家になったきっかけのエピソードも収録。

 

家族に振り回されつつも愛を感じる

 

面白かったのが著者と夫のプロポーズシーン。

著者は27歳のころ、シングルマザーとして子どもを出産していました。その息子にちなんだものをプレゼントし、著者はその行為にほろりと来ます。

著者の夫が血の繋がらない子どもをきちんと愛し、気にかけているのがぐっときました。

しかし、その息子も、個性的すぎる家族に振り回され、大変な目に遭っているのですが……。それも含めて面白いですね。

 

著者が漫画家を志したエピソードも面白かったです。著者は画家として活動していましたが、食っていけるほどの稼ぎは得られず、漫画なら儲けられるはずと漫画家を目指します。

赤ん坊を抱えて漫画家に転向しよう! となるのもすごいし、実際デビューできてしまうのもすごいです。

この漫画はコミックエッセイなのでデッサンも何もないですが、リアルな絵を描いているときは驚くほど上手いですよね、ヤマザキマリ。昔は画家になるつもりだったからこその画力なのかもしれません。