ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

イタリア

『西洋美術とレイシズム』岡田温司 ちくまプリマー新書 感想 絵に描かれた肌の色と差別

あらすじ・概要 華やかな西洋絵画の世界だが、そこには当時の差別やステレオタイプがある。著者はノアの息子ハムや、ハガルとイシュマエル親子の旧約聖書の描かれ方からそこにひそむ人種差別について解説する。西洋絵画とそこに描かれる肌の色の深い関係につ…

『北イタリアまったりマンガ家夫婦日記』いしぐちけいこ バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

あらすじ・概要 北イタリアで漫画家として活動する夫婦。イタリアと日本の漫画事情の違いだったり、住んでいる土地の文化だったり、イタリアで起こる不便なできごとなどを4コマで描き出す。イタリアで国籍の違う夫婦として暮らすということはどういうことか…

『岸辺露伴は動かない 懺悔室』見た 幸福に呪われた女性の結婚を助ける漫画家

あらすじ・概要 岸辺露伴は大学での文化交流でイタリアに飛ぶ。とある告解室へ入って隠れていると、見知らぬ男が告解をしてきた。彼は日本人であり、浮浪者にひどい扱いをしたことから「幸福に襲われる」呪いをかけられていた。岸辺露伴は自分が望む望まない…

宮崎駿『紅の豚』を見た感想 ご都合主義だからこそ何だか怖い暴力の物語

あらすじ・概要 豚になる呪いをかけられたパイロット、ポルコは空賊たちから船を守る賞金稼ぎとして暮らしていた。あるとき空賊連合に雇われたアメリカ人パイロット、カーチスと出会い、撃墜される。生き延びたポルコは愛機を修理しようと工房に持ち込み、そ…

『35日間世界一周!』水谷さるころ イースト・プレス 全5巻 感想

あらすじ・概要 漫画家水谷さるころと、男性2名は好評だったテレビ局の世界一周企画をもう一度やることになる。今度は35日と、日数が5日増えた。しかし強行軍は変わらない。トラブルに巻き込まれたり体調不良になったりしながら、世界各地の観光地を巡って…

ジョジョの奇妙な冒険のアニメを見た感想 ダイヤモンドは砕けない/黄金の風

『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメを見た記録、ダイヤモンドは砕けない&黄金の風編です。 前回の記事はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com ストーンオーシャンも見ようかと思っていたのですが、まだアニメで完結までやっていないようなので、五部までにし…

『イタリア家族 風林火山』ヤマザキマリ ぶんか社 感想

あらすじ・概要 イタリア人男性と結婚し、イタリアで暮らすヤマザキマリ。個性的でパワフルすぎる家族に振り回される毎日をユーモラスに描く。著者と夫のプロポーズのエピソードや、ヤマザキマリが漫画家になったきっかけのエピソードも収録。 家族に振り回…

【イタリア人男性と結婚したら相手の実家がすごかった】ヤマザキマリ『モーレツ!イタリア家族』

あらすじ・概要 イタリアで絵の勉強をしていたヤマザキマリは、そこでイタリア人男性と結婚する。彼の家族と生活することになるが、そこではいつもトラブル続きだった。息子を溺愛する義母、エンジニアでおかしな道具を作る義父、そして夫の父方、母方の祖母…

グッチ家の跡取り息子の嫁がファッションの帝国をめちゃくちゃにする―『ハウス・オブ・グッチ』

あらすじ・概要 親の運送会社を手伝っているパトリツィアは、グッチ家の跡取り息子マウリツィオに出会う。彼と恋に落ち、勘当された彼と運送会社で一緒に働き始める。しかしパトリツィアがグッチ家の資産と名声を手に入れたいという野心を持ったことから、す…

イタリアの歴史と文化を映し出すパスタという食べ物―池上俊一『パスタでたどるイタリア史』

あらすじ・概要 イタリアの国民食、パスタ。小麦粉を練って作る麺で、短いもの、長いもの、変わった形のもの、さまざまな種類がある。パスタの歴史を紐解いてみると、そこにはイタリアの成り立ちや文化、ナショナリズムが関わっていた。今や世界中で食べられ…

どこがどう面白いのか皆目わからないよ!―岩明均『ヘウレーカ』

今日の更新は、岩明均『ヘウレーカ』です。 あらすじ・概要 スパルタ出身のダミッポスは、シチリアのシラクサに辿りつき、そこでクラウディアという女性と出会う。ローマ人でありながらシラクサを愛するクラウディア。ローマが攻め込み、ローマ人が連行させ…

顔がいいだけの女に興味はないんだよ!―『ローマの休日』

今日の更新は、『ローマの休日』です。 あらすじ・概要 ローマに滞在中の王女アンは、自由のない生活に情緒不安定になっていた。彼女は少しだけのつもりでローマの街に降りる。彼女と出会ったのは新聞記者のジョー。ジョーは、アンのことをスクープするため…

下ネタ大好きなイタリア語通訳が自分の仕事について語る 田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』感想

楽天koboで、文春文庫セールがあったので購入。 あらすじ 下ネタエロネタ大好きのイタリア語通訳、田丸公美子。彼女が接するイタリア人は、一癖も二癖もある人ばかりで……。通訳という仕事について、イタリアという異文化について語るエッセイ。

イタリア中心においしい世界を描く食べ物エッセイ ヤマザキマリ『それではさっそくBuonappetito!』感想

読んでいるとイタリア料理を食べたくなってきました。食べに行こうかな……。 漫画風の表紙がかわいいです。 書籍概要 『テルマエ・ロマエ』を描き、世界を股にかける漫画家ヤマザキマリが、貧乏学生時代の思い出や、イタリア暮らしの生活を食べ物中心に語る。…