ブックワームのひとりごと

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『聖徳太子』池田理代子 フェアベル

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聖徳太子(1)

 

あらすじ・概要

古代の日本では、日本古来の神々を信仰する人々と、仏教を国を礎としようとする人の権力争いがあった。幼い頃から不思議な力があった厩戸皇子は、仏教を元にした国を作り、人々を助けることが自分の使命だと思うようになる。摂政となった厩戸皇子は、日本の政治を改革していく。

 

プライドが高い女はいい

癖のある女性キャラが面白かったです。プライドの高い女はいいですね。身近にいたら面倒でしょうが、そんな女性にも優しい聖徳太子にちょっと救われる思いがしました。テンプレ的な良妻賢母以外が出てくるのは好きです。

 

古代独特の文化の違いも面白かったです。朝鮮半島と距離感が近かったり、近親結婚が激しかったり。昔は価値観が違うのだとわかっていても、異母きょうだいが結婚するのはビビりますね。家系図が恐ろしく錯綜しています。

朝鮮半島から渡来人が来ていたのも知っていますが、日本人も朝鮮半島にどんどん渡っていて面白かったです。今より文化が近かったのでしょう。

 

反面、聖徳太子がいい人すぎてリアリティのない部分もありました。こんな潔癖な人はそうはいないというツッコミを入れたくなります。

神がかり的なファンタジーな描写もあるので、フィクションと割りきった方がよさそうですね。

 

聖徳太子(1)

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聖徳太子(2)

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