ブックワームのひとりごと

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『ツレはパパ1年生』細川貂々 朝日新聞出版 感想

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ツレはパパ1年生

 

あらすじ・概要

30代後半にして親となった著者夫婦。専業主夫であるツレ氏は、そのままメインで育児を担当することとなる。大黒柱である著者と育児担当であるツレ氏のいさかいや、子どもの成長の喜びなど、子育ての大変さと楽しさを描いた作品。

 

生々しいけどそこが面白い

『1年生』から『3年生』まで読んだ感想です。

 

イクメンのパパ、というキラキラしたものではなく、庶民的でときに理不尽な主調もあるところが、人間味があります。

しょうもないことでキレたり、「息子に愛されている自分」に酔っていたりするところに笑ってしまいます。でも、ありうることなんだろうし、個人的にはキラキラした部分だけ見せられるより安心します。

 

夫に代わって大黒柱になった著者のちょっとした葛藤や、ツレ氏に叱られることによる悩みも面白かったです。

 

「パパはパパ同士でしかわかり合えない」ということばには、男性同士がつるむ意味について考えさせられます。

実は私がマイノリティ属性の当事者会に出たとき、「女性ばかりなのではないかと気後れしていた」という感想が多かったんですね。当事者会=女性のものみたいな印象があったようです。

女同士でしゃべってるとそういうことを気にしているという事実にピンと来ないところがあるので、言ってもらえるのはありがたいです。

 

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