ブックワームのひとりごと

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『蒼穹のファフナー』感想

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あらすじ・概要

竜宮島で暮らしていた一騎。しかし島に謎の敵フェストゥムが現れ、一騎たち少年少女はパイロットとして収集される。過酷な戦いの中、命を落とす者、同化現象に悩まされる者が多発する。一騎たちの向かうべき場所はどこなのか。

 

倫理観にはツッコミどころがある

面白いけれど作中で描かれる倫理観の描き方には突っ込みどころがありました。

 

人類を同化しようとする宇宙からの侵略者。それを倒せるのは子どもたちの乗るファフナーだけ。子どもたちを戦いに向かわせることへの大人たちの葛藤はつらかったです。

 

ただ、共感できない部分も多いです。

特に人類軍の扱いがかわいそうでした。あんな勝ち目のない戦を続けていたら「フェストゥム絶対に許さない」という思想になっても仕方ないと思います。ある意味、「平和という文化を残す」という考えは成功しているわけですが。

フェストゥムとも和解できるかもしれない、という思想を恐ろしいと感じるのは私はわかります?

 

それから、ここまでの人権侵害行為をしておいて、人類は生存すべきなのか考えてしまいますね。私なら自分は死にたくないから頑張るかもしれないけれど、子世代に自分と同じように世界を守れなんて言えません。

 

とはいえ、この辺りの問題は、脚本家の小説作品である『シュピーゲルシリーズ』では解決されていたので、本人にも自覚があったのかもしれません。