あらすじ・概要
自分の外見にコンプレックスがある著者。エステに行ってみたり、断食道場に行ってみたり、パーソナルカラー診断をやってみたり。嫌いだった親に似てくる自分を呪い、もがきながらも、自分の外見が好きになるとはどういうことなのか考える。
作者の乗せられやすさが気になってしまう
外見至上主義やジェンダーを扱ったコミックエッセイなのですが、それよりも作者の乗せられやすさが気になってしまいました。
健康にやせたいのであれば相談すべきは医者やトレーナーだと思うんですが、断食やよくわからないスープなんかのエセ科学の方向に行ってしまいます。それもちゃんとダイエットとして効いたとか、標準治療より自然派っぽいものが好きで楽しんでやっているのならまだいいんですが、あまり楽しそうにも見えないです。
おそらく、アドバイスを取捨選択するのが苦手なのだろうなと思います。
無責任な人の無責任なアドバイスについてくよくよ考えて、プロの人からのアドバイスにはびびってしまうところがかなり気になります。
でもそういうところも含めて、著者の生きづらさなのだろうなあと思います。
それに、ダイエットに関するエセ科学の氾濫を思うと、迷走してしまう人は実際にも多いのでしょう。
私は身近な人に栄養の専門家がいるので、ダイエットの科学知識を得られやすい環境にありました。恵まれているのかもしれません。