ブックワームのひとりごと

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『ツレと私のふたりぐらしマニュアル』細川貂々 文春文庫 感想

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ツレと私のふたりぐらしマニュアル (文春文庫)

 

あらすじ・概要

ある日専業主夫になったツレと、ネガティブでひねくれものの漫画家の生活。イグアナのイグや亀たちも含めて、ときに楽しく、ときに情けない日常を描いたコミックエッセイ。

 

夫のうつの中連載されていたエッセイ

夫との生活を漫画にしていたところ、ツレ氏がうつになり、うつだということを隠して連載を続けていたという事情を抱えた漫画です。それを踏まえてみると、ほのぼのとした作風も違うものに思えます

とはいえ、本当の内容と違うからといって著者が嘘をついているとは思いません。エッセイもひとつの「作品」であり、その内容にそぐわないシーンはカットされて当然だからです。

むしろつらい状況でも、日々のささやかな幸せを描けることはすごいと思います。

 

内容は家事や生活のこと、一緒に暮らしていた動物たちのことです。ツレ氏がアクアリウムにハマってしまうところは面白かったですね。エビの扱いのひどさも含めて。

 

絵柄も最近の作風とは大分違っていて、そこも含めて面白かったです。背景の描き方や線のぶれぐあいが違います。