ブックワームのひとりごと

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『おこぼれ姫と円卓の騎士』石田リンネ ビーズログ文庫 感想

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おこぼれ姫と円卓の騎士 1 (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

上の兄弟の政争の影響で、王位を継ぐことになった「おこぼれ姫」は、その政治的立場の危うさから気を遣う毎日を過ごしている。ツィアは、まだ誰の騎士でもない青年、デュークに自分の騎士になるよう要求する。

 

主人公がいやいやながら政治をするファンタジー

ストーリーにはごちゃついたところがありましたが、新鮮な内容が多くて楽しめました。

 

特に面白かったのは、政争を描いているところですね。

有能で倫理があるがゆえに、政治の問題では無関係ではいられないヒロイン。政治的中立を保つためにプレゼントや人との会話に気を遣うところがリアルでした。

下手をすると内乱が起こりかねない状況の中、必死でそれを回避しようとするツィアを応援したくなりました。

王族だから、政治をするのは当たり前なのですが、そのあたりをうやむやにする作品が多い中、しっかり描いていたのは面白かったです。

 

現段階では恋愛ではないものの。ヒロインであるツィアがデュークを口説いている形になっているのも面白いですね。デュークを自分の騎士にしたいツィアとそれを断るデュークの攻防が楽しかったです。

自分の意見をはっきり言う主人公は話が早いので好きです。

 

続きも読もうと思ったら、長寿シリーズでした。読み進めたいですね。