ブックワームのひとりごと

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『まんが版 大阪市の歴史』さいわい徹 和泉書院

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まんが版 大阪市の歴史

あらすじ・概要

日本第二の都市として栄えてきた大阪、古代、難波宮の時代から、武士の時代、商人の時代、そして明治維新後、戦後まで、その権力の興亡と文化をたどる。大阪の歴史を語る学習漫画。

 

大阪における権力の興亡

最近大阪の歴史について学ぶことが増えたので、概要を知るために読みました。ダイジェストでありながら、大阪人としても学ぶことが多くて面白かったです。

ヤマト朝廷や貴族、武士、商人など、権力を持つ人々が移り変わっていく様子は興味深かったです。大阪がなぜ商人たちの町になったのか、語られています。

 

関西圏の負の歴史である、えた、ひにんの話も軽く触れられていました。テンプレ的な「かわいそうな人たち」ではなく、多面的に語られていて、面白かったです。特に、皮革産業などの一般の人がやらなかった仕事で財をなした人の話は興味深いです。

差別はだめですが、差別される側もただの人間であり、美化しすぎるのもよくないですね。

 

子ども向けなだけあって、ネガティブすぎる話は扱っていませんが、サクッと読むにはいいと思います。

学習漫画は軽く読めていいですね。