ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ジョージ・オーウェル

『1984』ジョージ・オーウェル 角川文庫 感想

あらすじ・概要 党のため文書の改竄を繰り返しているウィンストンは、同時に党の支配に強い嫌悪感を覚えている。彼は反体制行為であるはずの日記をつけはじめる。また、逢い引きをして危険視されている性の快楽を謳歌する。ウィンストンはさらに反体制組織に…

『動物農場』ジョージ・オーウェル 高畠文夫 角川文庫 感想

あらすじ・概要 「荘園農場」の動物たちは豚のメージャー爺さんの唱えた「動物主義」に基づき農場から人間を追い出す。メージャー爺さん亡き後ナポレオンとスノーボールという豚が農場のリーダーとなるが、豚たちは徐々に権力に呑まれていく。やがてナポレオ…

革命を起こした農場の動物たちがディストピアに陥る ジョージ・オーウェル『動物農場』感想

読みたいなあと思っていたけれど後回しにしていた本。原文の著作権は切れていたのか……。 「闇のどうぶつの森」のような作品でした。 あらすじ 農場主を追い出し、自分たちで農場を運営していくようになった動物たち。しかし農場のトップになったブタたちは、…

現実を侵食する全体主義 ジョージ・オーウェル『一九八四年』感想

訳者あとがきによると、この本は「読んだふりをしてしまう本」として有名だそうな。聖書みたいなものでしょうか……。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: ペ…