ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

サスペンス

【感想】『アンナチュラル』のセルフ返歌としての『MIU404』

今日の更新は、『MIU404』です。 あらすじ・概要 事件を24時間以内に捜査し他の捜査課に手渡す「機動捜査隊」。その4番目であり臨時の部隊にいる志摩は、奥多摩からやってきた伊吹とバディを組むことになる。直観と運動能力も優れるものの、感情的で破天荒…

アイドルのひとりが見知らぬ男と入れ替わっているサスペンス―『CHack-UP~ねらわれた惑星~』

あらすじ・概要 ある日、天宮がCHaCK-UPのもとに行くと、そこにはメンバーミナミがおらず、代わりに謎の男がいた。「彼がミナミである」というメンバーの主張に困惑する天宮。自分がおかしいのか、周りがおかしいのか。ミナミはどこへ行ってしまったのだろう…

ひとりっ子政策により子どもが冷凍保存される世界で逃げる七姉妹―『セブン・シスターズ』

今日の更新は、『セブン・シスターズ』です。 あらすじ・概要 人口増加を止めるため、厳格なひとりっ子政策が敷かれている未来。子どもはひとり以外は冷凍保存され、人口を受け入れられる未来に目覚めることになっていた。セットマンの七姉妹は、祖父から曜…

スリリングな展開を楽しめ! ハラハラドキドキする小説おすすめ21選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、ハラハラドキドキする小説のおすすめです。 アクセス解析の検索ワードに浮上していたので書いてみました。ジャンルはホラー・ファンタジー・SF・サスペンスと雑多に混ぜています。 変態コレクターの庭…

お互いへの依存関係が生んだ闇のおにロリ―斜線堂有紀『私が大好きな小説家を殺すまで』

今日の更新は、斜線堂有紀『私が大好きな小説家を殺すまで』です。 いつかのミステリ電子書籍セールで買ったものです。 あらすじ・概要 人気小説家、 遥川悠真が失踪した。それには、ある少女がかかわっていた。彼女の名前は暮居梓。遥川悠真に拾われ、共生…

弁護士も裁判も「群盲象を評す」である―『三度目の殺人』

今日の更新は、映画『三度目の殺人』の感想です。 あらすじ 殺人の前科がある三隅は、自分の勤める工場の社長を殺した。弁護士の重盛は、彼を担当することになる。だが、三隅の供述は二転三転し、重盛はそれに振り回されていく。やがて、意外な事実が明らか…

マジシャン義賊、金持ちから金を奪う―『グランド・イリュージョン』感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、『グランドイリュージョン』です。 あらすじ ストリートマジシャンの集団は、フォー・ホースメン(黙示録の四騎士)となって金持ちのお金を奪い、観客らに配る。FBIは彼らを危険視し、逮捕しようと捜査を始める。彼らは義賊か・コソ泥か……。

ひとりの男の性欲が生んだ美しい地獄―ドット・ハチソン『蝶のいた庭』感想

今日の更新は、ドット・ハチソン『蝶のいた庭』です。 あらすじ 背中に蝶の入れ墨を入れた少女たちが保護された。そのひとりであるマヤという少女は、警察に事情を聴かれるが、巧みな話術で何度も警察官たちをけむに巻く。根気強く彼女の語りを聞く中で、お…

こっくりさんと契約した男の、悲しくも希望のある結末―乙一『天帝妖狐』再読感想

今日の更新は、『天帝妖狐』です。 久しぶりに読みたくなったので楽天koboで買いました。電子書籍は気が向いたときに買い戻せて、著者にお金を払えるのでいいですね。 あらすじ 杏子は道端で倒れていた夜木という男を拾う。顔を隠した夜木は、何か訳ありのよ…

ひたすら露悪趣味、でも結構好き―稲庭淳『ラン・オーバー』感想

今日の更新は、稲庭淳『ラン・オーバー』です。 表紙と中身の雰囲気が全く違います。 あらすじ 転校生、湊里香に秘密を握られた伊園は、言われるがままに同棲生活をスタートさせる。彼女は、クラスのいじめの頂点にいるカップルに反撃することを提案した。そ…

『図書室のネヴァジスタ』感想その5~煉慈ルート~【ネタバレ有】

今日の更新は『図書室のネヴァジスタ』の辻村煉慈ルートの感想です。 これまでの感想はこちら。 『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』…

『図書室のネヴァジスタ』感想その4~咲ルート~【ネタバレ有】

過去記事はこちら 『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その3~晃弘ルート~【ネタバレ有】 あらすじ 清史郎の兄賢太郎を監禁した…

『図書室のネヴァジスタ』感想その3~晃弘ルート~【ネタバレ有】

過去記事はこちら。 『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】 あらすじ 監禁中、賢太郎を殺害しようとした茅晃弘。辛くも監禁から脱出した賢太郎は、少年たちが監禁…

『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】

ネヴァジスタ感想、春人ルート編です。 ちなみに白峰春人は右から二番目のキャラ。 あらすじ とある事情により、雑誌記者を監禁している五人の少年。そのうちの一人である白峰春人は、ある人物の遺言が残された携帯電話を入手した。そこに込められた真実を知…

『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】

tarhs.booth.pm 同人ゲーム『図書室のネヴァジスタ』をプレイ中です。 このブログでは、基本的にクリア後まとめて感想を書いていますが、『図書室のネヴァジスタ』はシナリオが非常に長いので、区切りがいいところで分割して書いていこうと思います。 ついで…

シリーズ化によって作品の穴が見えてきてしまった 柳広司『パラダイス・ロスト』感想

カドカワのセールで買った作品はこれで最後です。 あらすじ 第二次世界大戦中、スパイ組織として活躍していた「D機関」。そこに所属するスパイたちは、各国に潜入し、さまざまな情報を集めていた。「諜報」を描いた連作短編スパイサスペンス。

性的暴力を疑うことの難しさを感じる『ダウト あるカトリック学校で』感想

Amazonビデオのクーポンをもらったので借りてみました。 あらすじ 子どもたちが学ぶカトリック学校。その学校の校長であるシスターは、神父が子どもに手を出したのではないかと疑いを持つ。証拠がない状態で、「疑い(ダウト)」だけが膨らんでいく。真実は…

プロのスリとギャンブル狂いの占い師が出会った悪の少年 佐藤多佳子『神様がくれた指』感想

事前情報を調べていなかったので、表紙の占い師はてっきり女性だと思っていました。 あらすじ 刑務所から出たばかりのスリ、辻は電車で少年少女のスリ集団を目撃する。そのひとりを追いかけてけがをした辻は、昼間という占い師に助けられた。昼間と同居しな…

農場で暴力男に支配される同性愛者 『トム・アット・ザ・ファーム』感想

dtvに入会した友達におすすめされた映画です。身の回りに入会している人がいると映画探しがはかどりますね。 あらすじ トムは死んだ恋人のギヨームの故郷を訪ね、葬儀に出席する。そこでギヨームの兄に暴力で脅された。トムは同性愛者であることを秘密にし、…

髪ぼさぼさのおっさんが自らを監禁した男に復讐する『オールドボーイ』感想

これも『銀の森へ』で紹介されていたものです。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 何も知らされずに15年間監禁された男。解放された彼は、自分を閉じ込めた人間に復讐を誓う。犯人の行方を探す男をあざ笑うかのように、犯人の挑発が続く。果たして彼が…

船に乗り込んだ謎の紳士は吸血鬼だった ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム 上』感想

吸血鬼小説を読んでいくシリーズ。作者は『氷と炎の歌』の人なんですね。 あらすじ 事故で船を失った船長アブナーは、謎の富豪に出資を持ちかけられる。彼は船を作り、共同経営者になりたいと言う。「フィーヴァ―ドリーム」と名付けられた船は旅立った。しか…

完璧なドラムを叩くための狂気のレッスン 『セッション』感想

最近dtv見れてなかったな~ということでセッションを見ました。 アカデミー賞なんですよね。 あらすじ 音楽学校でドラムをしている主人公は、有名な教師のバンドにスカウトされる。しかし彼は、鬼のようなスパルタ教師だった。主人公は彼のレッスンに必死に…

謎の少女がいじめられっ子の隣に引っ越して来る ヨン・アイヴィテ・リンドグヴィスト 『MORSE モールス 上』感想

ら 吸血鬼小説を探していて、Yahoo知恵袋の似たような質問に載っていた作品を入手しました。 しかし日本の小説はあまり上がってなかったですね。あるにはあるんでしょうが。 あらすじ いじめられている少年、オスカルの隣に引っ越してきたエリ。オスカルは神…

自らの病を知らなければ前に進めない 松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』感想

映画は見ていたけれど、原作は読んでいなかったので手に取ってみました。 改めて読むとやっぱりやばい話だった。 あらすじ オーバードーズで精神病院の隔離病棟に運ばれた「私」。多種多様な問題を抱える女性たちとかかわりながら、なんとか早く脱出しようと…

存在感のない少年は革命を目指す 松村涼哉『ただ、それだけでよかったんです』感想

ずいぶん前に買ったけれど長い間積んでいました。 なんだか「読む」スイッチが入らないとなかなか読まないこともありますね。 あらすじ クラスの人気者、昌也が自殺した。彼を自殺に追い込んだのは「僕」。そして弟の死の真実を追う姉は、主人公の行動に疑問…

移植された眼球に導かれたどり着いた屋敷では… 乙一『暗黒童話』感想

めっっっちゃ怖かった……ホラー耐性はあるほうなのにガタガタ震えてしまいました。二度と読みたくないです。 あらすじ 事故にあい、記憶と片目を失った主人公。移植された眼球は、自分でない人の記憶を映し出しました。眼球を通して事件を目撃した主人公は、…

ソ連のダーチャに現れた謎の主従 沙村広明『春風のスネグラチカ』感想

この間のKindleポイント還元セールで買ってみました。 Twitterの方が主従関係萌え作品として強くおすすめされていたので興味を持ったもの。 あらすじ ある別荘(ダーチャ)に現れた車いすの少女と召使いの青年。彼らは別荘に隠されている何かを探します。彼…

少女を乗せてタクシーで逃避行 原田宇陀児『風に乗りて歩むもの』感想

一巻完結ライトノベルをぼちぼち読むキャンペーン中です。 そんな中の一冊『風に乗りて歩むもの』を読みました。 風に乗りて歩むもの (ガガガ文庫) 作者: 原田宇陀児,ringo 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2009/12/18 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: …

孤独な二人の絶望的な逃避行 『悪人』感想

今週のお題「映画の夏」 『悪人』を見ました。 せっかくなのでお題にも参加します。 映画 『悪人』 予告プロモーション あらすじ 九州の田舎町で祖父母の世話をしながら生活する青年、祐一。彼は出会い系サイトで出会った女性と恋に落ちます。しかし、祐一は…

銀行から金塊を盗み出せ 高村薫『黄金を抱いて跳べ』感想

『黄金を抱いて跳べ』を読みました。 映画化のときにお友達がはまっていたので前々から気になっていた一冊です。 黄金を抱いて翔べ (新潮文庫) 作者: 高村薫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/01/28 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 47回 この商品…