ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

古い台本の呪いで嬉しくないハーレム状態 来楽零『ロミオの災難』再読感想

ロミオの災難 (電撃文庫)

好きだった本を読み返すシリーズ。初めて読んだのは大学生の時でした。

 

あらすじ

一年生五人だけの演劇部。文化祭の公演の相談をしていると、五人で演じられる『ロミオとジュリエット』の台本が落ちてきた。その台本を演じることにした五人だったが、なぜか部員たちの恋愛の矢印が、ロミオ役の如月に向き始め……。

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ライトノベル作家がしゃべる猫とともにつらい執筆生活 石川博品『先生とそのお布団』感想

先生とそのお布団 (ガガガ文庫)

同人誌を加筆して長編に書き直したものだそうな。ガガガもそんな作品を出すようになったんですね。

 

あらすじ

売れないライトノベル作家、石川布団。人の言葉を理解する猫「先生」とともに、今日もひたすら小説を書く。打ち切り、出版、また打ち切りと、出口の見えない戦いに疲弊していく布団だったが……。

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吸血鬼の娘がたどる、父と母の永遠の愛 野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる Long Long Engage』感想

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage

ちょっと悲しくて続きが読めなかったのですが、ようやく補完編に手を付けました。

 

あらすじ

彼氏の神にプロポーズされ、一緒にイギリスに行かないかと持ちかけられたミナ。しかし彼女は、その申し出を断ってしまう。父をひとりにするわけにはいかないとミナは思う。父は、永遠に16歳の吸血鬼だった……。

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島に伝わる、どこかへ行ける呪文 雨宮諒『夏月の海に囁く呪文』感想

夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫)

一巻完結ライトノベルのおすすめにあった作品です。

 

あらすじ

夢久島という島に暮らす修一。彼は何でも正直に言ってしまう劇作家に出会う。その島には、「海で唱えると自分の居場所に連れて行ってくれる」という呪文があった。島で暮らす人々と、そこに伝わる呪文にまつわる連絡短編集。

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コミカルだけど硬派なフェンシング青春小説 末羽瑛『Let it BEE!』感想

Let it BEE! (電撃文庫)

一冊完結のライトノベルのおすすめに出ていた本です。このイラストの絵柄、好みです。

あらすじ

内気な少女、有星結恵は顧問の蜂谷巴に誘われ、廃部寸前のフェンシング部に入部。しかし彼女には、先端恐怖症という大きなハンデがあった。団体戦に出場するため、巴とフェンシング部のメンバーたちは結恵をフェンサー(フェンシング選手)に育て上げようとする。

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サイボーグ兵が、ロボット兵と無垢な少女と一緒に穏やかな生活 長谷敏司『楽園 戦略拠点32098』感想

戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)

一巻完結ライトノベルおすすめ記事でおすすめされていたものです。

 

あらすじ

人類の間では、千年間戦争が続いていた。サイボーグ兵ヴァロアは、敵が必死に守っている謎の惑星に降下する。そこでロボット兵ガダルバと少女マリアに出会い、牧歌的な生活をするようになる。しかし、この惑星には秘密が隠されていた……。

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死体処理の少年が銃を手に入れて吸血鬼を狩る 古橋秀之『ブラッドジャケット』感想

ブラッドジャケット (電撃文庫 (0176))

 

あらすじ

死体の処理を生業とする少年、アーヴィング・ナイトウォーカー。ある銃を手に入れたことから、彼は変わり始める。一方都市では、最強の吸血鬼「ロング・ファング」を倒すため、ヘルシングという男が駆けずり回っていた。

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白いワンピース少女とひと夏の恋 助供珠樹『あの夏、最後に見た打ち上げ花火は』感想

あの夏、最後に見た打ち上げ花火は (ガガガ文庫)

 

あらすじ

中学生の主人公は、白いワンピースを着た少女、ノアと出会う。彼女には記憶がなかった。ノアと交流するうちに心惹かれていく主人公。しかしノアの正体には、誰にも言えない秘密があった……。

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