あらすじ・概要
埼玉県に存在する三峯神社。漫画家である著者はその神社の神職を取材する。そこからわかったのは、神主という仕事の大変さだった。力仕事が多かったり、祭祀に使うものを手作りしたり、賽銭泥棒への対応だったり……意外と知らない神主の日常を知るコミックエッセイ。
結構大変で面白い神主の日常
山を登ったり重たいものを持ったり、体力仕事が多いのが印象的でした。結局フィジカル……。大雪で雪かきをしながら祭祀をやっているくだりも面白がっていいのか哀れめばいいのかわからなかったですね。
適度に休んでくれとは思いますけど。
女性神職の話も面白かったです。
男性とは衣服が違ったり、女性ゆえの悩みがあったり……。
地元ではあまり見かけたことはないですが、どこかにいるのですかねえ。
兼業神職の話も面白かったですね。
農家と兼ねている人がいるのは知っていましたが、お払いをやったり儀式をやったりするときは神社に行って仕事をする。長い期間神社の仕事をやっていると作物を駄目にしてしまう……という話に笑いました。
他の神社と兼ねている人も、かけもちは大変そうでした。
とはいえやっぱり家父長制ありきの宗教ではあるので、しれっと出てくる女性蔑視にびびります。
本気で信じている人にとってはそんなこと言うなかもしれませんが、現代の倫理を語る上ではそこを突っ込まないのもフェアではないかな、と思います。