ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

文章

『noteではじめる新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活』コグレマサト・まつゆう インプレス 感想

あらすじ・概要 クリエイター向けの投稿サイト、note。その基本的な使い方から、応用編、実際にnoteを使っているクリエイターへのインタビューを掲載。noteとはどんなサービスなのかわかる本。 noteの使い方とインタビューが興味深い すでに知っていることで…

『読んでもらえるnote術 大切な「最初の1か月」の取り組み方』ももんか KDP 感想

あらすじ・概要 多くの人が集う作品投稿サイト、note。著者がそこで得たnoteにおける読んでもらう工夫を発信する。記事の中身のこと、アイキャッチのこと、スキ機能のことなど、初心者にもわかるnoteの使い方とは。 短めのnoteの使い方 あらためてnoteのこと…

日本語のプロが辞書編纂を通して、言葉でできた世界を見る―飯間浩明『辞書を編む』

あらすじ・概要 辞書編纂の仕事をしている著者は、新たな版の辞書を作るために「言葉」を追う。日常の中から気になった言葉を収集し、減らす項目、増やす項目について悩み、抽象的な用語の説明に四苦八苦する。言葉のプロが辞書作りを通して、日本語でできた…

創作を志す大学生たちが、芸術学科で俳句を学んで評価に一喜一憂―本田『ほしとんで』

あらすじ・概要 八島大学藝術学科に在籍している流星が入ったのは、ゼミの中でも特に地味な俳句ゼミ。しかし教授の指導や、個性豊かなゼミ生たちと交流していくうちに、俳句の面白さに目覚めていく。句会、吟行、連歌など、俳句ならではのイベントに参加する…

女ことばの歴史はことばとイデオロギーの関係を表している―中村桃子『女ことばと日本語』

あらすじ・概要 小説の中や映画の中で女性が話している「~よ、~だわ」という口調。しかしながら、この話し方をする女性は全国的に見てもそれほど多くはない。なぜ、フィクションの中でこのような話し方が流布しているのか。「女ことば」の歴史を追いながら…

理屈が丁寧に説明された創作論―貴志祐介『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』

あらすじ・概要 ホラー・サスペンス・ミステリなど、ハラハラドキドキさせる作品を作り続けヒットを飛ばしてきた貴志祐介。彼は創作のためにどのようなことを行っているのか。自分の作品や過去の名作を引き合いに出しながら、「面白い!」と思わせるエンタテ…

佐々木智広『ゲームシナリオの書き方 第2版 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣』

今日の更新は、佐々木智広『ゲームシナリオの書き方 第2版 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣』です。タイトル長いわ! あらすじ・概要 ゲームシナリオを書きたい! と思ったものの、どう書けばいいのだろう? 実際にゲームシナリオの仕事を…

「どうして敬語を使わなければいけないの?」という疑問に答える―橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』

今日の更新は、橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』です。 あらすじ・概要 親や先生は、「ちゃんと敬語を使いなさい」と言う。しかし、敬語は何のために使うものなのか。日本の敬語の歴史を紐解きつつ、現代の敬語が何のためにあるのかを解説する。そこに…

校閲記者による日本語教室に行ってきたよ! 紙面から間違いを探せ【レポート】

素材:Canva(https://www.canva.com/) NHKカルチャーの、「校閲記者の『間違えない』日本語術」の講座に行ってきました。 NHK文化センター梅田教室:校閲記者の「間違えない」日本語術 | 好奇心の、その先へ NHKカルチャー 今日はそのレポートを書きました…

システマティックに書いても心はある―大塚英志『ストーリーメーカー 創作のための物語論』

今日の更新は、大塚英志『ストーリーメーカー 創作のための物語論』です。 あらすじ・書籍概要 「人は機械のように物語ることができる」漫画原作や批評で活躍した著者が、物語をシステマティックに作り出す方法を語る。30の質問に答え、プロットを作成する…

物語るために生まれてきた男の文章作法―スティーヴン・キング『書くことについて』

今日の更新は、スティーヴン・キング『書くことについて』です。 あらすじ・書籍概要 ホラーの巨匠スティーヴン・キング。彼が「書くことについて」語る。生い立ちと小説家としてデビューするまで、ドラッグと酒に溺れた過去。そして創作技法やエージェント…

ライトノベル作家がしゃべる猫とともにつらい執筆生活 石川博品『先生とそのお布団』感想

同人誌を加筆して長編に書き直したものだそうな。ガガガもそんな作品を出すようになったんですね。 あらすじ 売れないライトノベル作家、石川布団。人の言葉を理解する猫「先生」とともに、今日もひたすら小説を書く。打ち切り、出版、また打ち切りと、出口…

資料としては面白いけどメディアがやばい 仲島ちひろ『かんたんなのに、ほとんどの人がやっていない お店にファンをつくるウェブ発信の新ルール』感想

最近職場のSNSの更新を任されているので、参考になるかと思って読んでいました。 書籍概要 情報発信ツールとして定着しつつあるSNS。そこでいかに「いいね」やシェアを稼ぎ、集客に役立てるかを解説していく。

昭和初期の少女たちのめくるめく手紙世界 北島郁・山田俊幸編『カワイイ! 少女お手紙道具のデザイン』感想

いい意味で思ったのとは違う本でした。刺激的だった。 書籍概要 メールやネットがない時代、昭和初期の女学生の手紙は活発にやりとりされていた。孫が保存していた手紙道具や本文を、本の形にして紹介。その知られざる文化とは……。

文章初心者のための「正しい」日本語 前田安正『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』感想

ちょっと間が空きましたが、また文章術の本を読みました。 これで6冊目……であってましたっけ。 書籍概要 朝日新聞の校閲センター長である著者が、普段なんとなく使っている文章を「正しく」書くために解説する。主語と述語の対応、助詞「が」と「は」の使い…

あなたの知らない本当の日本語 前田安正『朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない 間違えやすい日本語』感想

文章の本を読んでいくシリーズ。たぶん6冊目。 書籍概要 私たちがいつも使っている日本語は本当に正しいのでしょうか。慣用句や熟語の語源とともに、間違いやすい日本語を紹介していきます。エッセイの文章を推敲するコーナーもあり。

文章の例外を例示しながら解説 石黒圭『「うまい!」と言わせる文章の裏ワザ』感想

文章術の本を読むシリーズその5。ちなみに「文章術 おすすめ 本」でググって調べています。 書籍概要 改行を入れる、カタカナ語を使いすぎない、表記ゆれをしない……などの文章のルール。しかしそれはいつでも当てはまるのでしょうか。例外的な表現を学び、…

仮装人格が不治の病の科学者のために物語を作る 長谷敏司『あなたのための物語』感想

このところ、読むのがつらい話が続いています。狙ったわけではないんですが。 これは『バーナード嬢曰く。』の3巻で紹介されていた本です。 バーナード嬢曰く。: 3 (REXコミックス) 作者: 施川ユウキ 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2016/10/27 メディア:…

具体例とともに文章を組み立てよう 前田安正『しっかり! まとまった! 文章を書く』感想

文章関連の本を読むシリーズ第四弾……だよね、確か。(いつも数があやふやになってしまう) この表紙のイラストが可愛い、と思ったら本屋でよく売ってるパラパラ漫画書いた人と同じ人のようです。 猫のたんじょうび(猫のパラパラブックス) 作者: 浅生ハルミン…

作家たちの文章論から文章の書き方を考える 辰濃和男『文章のみがき方』感想

文章についての本を探して読んでみるシリーズ第三弾。 書籍概要 よしもとばなな、太宰治、三島由紀夫。作家たちの文章論を紹介しながら、文章を書くための心がけを考えていきます。どんな文豪だって文章には悩んでいることがわかる一冊。

意識することで日本語は輝きだす 大野晋『日本語練習帳』感想

文章がうまくなりたいのでいろいろ調べるシリーズ。今回は文章についての記事で紹介されていた一冊。 書籍概要 「は」と「が」はどう違うのか。正しい要約の書き方とは? 日本語学者の著者が、文法や単語の使い方を通して「読み書き」を教えます。文章を分解…

類義語どう使い分ける? 中村明『日本語のニュアンス練習帳』感想

ふと「私は文章が下手だな!」と思ったので、本を読んで文章の書き方について調べてみることにしました。まずは一冊目。 書籍概要 「女性」と「女」「故国」と「祖国」。普段何気なく使っている日本語ははたしてどう違うのでしょうか。日本語の微妙なニュア…

「アラサー女子」とつければブログっぽいタイトルになるのか問題

いろんなブログを見て思うのは、なぜかタイトルに「アラサー女子」とついているブログが多いことです。 婚活なら年齢がかかわってくるからわかるんですけど、料理ブログとかIT技術ブログとかにつけるのはなぜなのだろう……と思う一方、「アラサー女子」とつい…

ビジネスメールの書き方を解説する 渡辺由佳『サクサク書ける ビジネスメール入門』感想

『サクサク書ける ビジネスメール入門』を読みました。 仕事するときに役に立つかなと思って手に取りました。 サクサク書けるビジネスメール入門 作者: 渡辺由佳 出版社/メーカー: かんき出版 発売日: 2007/10/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック…

個人的読書感想文の書き方

このところ、『雲は湧き、光あふれて 感想文』を検索してこのブログにやってくる人が多いので、どこかの学校でこの本が課題図書に選ばれたんじゃないかと疑ってます。 参考にするくらいならいいけど、本当に引用の形でないコピペはやめてくれよな! そりゃタ…

人気記事から考える 需要のあるブログ記事

ブログを書いていると、閲覧数の回りやすい記事は傾向があるのだなとわかってきます。 今回は、人気記事を引き合いに出しつつ、その傾向についてちょっと書いてみようかと思います。 長くブログを書いている人にとっては自明のことなんでしょうが、これから…

クラウドソーシングサービスで出会ったやばい仕事

実は私はクラウドソーシングサービスをやってるんですが、そこではときどきやばい仕事に出会うことがあります。 あまりこういうことを喧伝すると信用を無くしそうなところもあるのですが、もうだいぶ時効な部分もあるので許してほしい。内容は多少ぼかしてあ…