母から借りて『なんで私が中国に!?』を読みました。
あらすじ
アニメ会社に勤める著者は、社長から中国への転勤を命じられます。ネットの知識しかない著者ははたして中国人たちの上司になれるのか。そしてプロジェクトのゆくえは……。
実際に見ないとわからない中国
まず、ほんとにネット知識でしか中国のイメージを語れない人がいるのがショックでした。知識としてそういう人がいるのは知っているけど、実際にそういう作品を見るとびっくりしますね。
そして中国のスタッフはすぐサボるし著作権知識もないのでパクるのですが、友達付き合いをしてみると意外と優しい人々だということがわかってきます。
生身の人間に接してみないとわからないことが多い、ということが感じられるコミックになっていて、異文化エッセイとしてはべたなんですが、それがよかったです。
結局いろんな世界を見てみないとわからないことも多いんですよね。
衝撃の中国のアニメ事情
そして噂には聞いていたけど著作権意識のがばがばさにはびっくりします。
要するに著作権意識がないことが、中国のアニメ文化の成長を妨げているんですよね。あれだけパクリの扱いが軽かったらまともに努力する意味もなかなかわからないでしょう。でもパクリで作ったアニメはパクリなので流行りません。
逆に言えばそれさえクリアしたら、中国はアニメ大国になりうると思います。西安では助成金が出てるし、人口が多いから人材もよりどりみどりですし。
日本的には海賊版やパクリがなくなったほうがいいんですが、中国のアニメが著作権意識を持ったらそれはそれで脅威となるかもしれません。
競争があることはいいことだからいいか。
まとめ
アニメ事情はすごかったですね。中国圏を研究した本でもアニメ事情について話しているのはあまり見ないので面白かったです。
やっぱり自分が体験していないことを知るのが一番楽しいです。
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