Kindleセールで見かけたので買ってみた一冊。
野口健の自伝『落ちこぼれてエベレスト』の中で紹介されていたので一度読んでみたかったんですよね。
あらすじ「
なりゆきで山岳部に入ったことをきっかけに、人生を登山に賭けることになった植村直己。マッキンリー、アルプスでアルバイト、いかだでアマゾン下り、そしてエベレスト。なりふり構わず「冒険」を目指す男の自伝。
アルバイト→登山→アルバイト
登山家の中では有名な人だから、もっとスポンサーをつけて活動していたのかと思ったら、肉体労働のアルバイトをして登山費用を稼いでいたのに驚きました。
「山に登った、すごい!」みたいな話ではなくて、死ぬ気でお金を稼いだり、節約して出費を減らしたり、とにかく泥臭いです。
やっぱりお金がないと登山はできません。山に登る前から登山は始まっているんだなあと感じました。
面白かったのはアメリカ南部でビザなしでアルバイトをしていた話です。今だったら許されたかわかりませんね。この本がブログでなくてよかったです。炎上したかもしれません……。
出てくるご飯がおいしそう
もう一つ面白かったのは、出てくるご飯がおいしそうだったことです。
と言っても、チーズやマシュマロ、パンなどのシンプルな食べ物ばかりなのですが、登山中に食べているのを読むとすごくおいしそうなものに見えます。
食べ物がおいしそうに見えるのは、内容もそうですが、シュチュエーションの問題もあるんだなの再確認しました。
読み終わった今、無性にパンにチーズをつけて食べたいです。
かっこいいだけではなくて、そういう生活感がこの本の魅力的な部分でした。生きているという感じがします。
まとめ
生活そのものが冒険に密接にかかわっていて、面白かったです。
今の時代でこんな生き方ができる人はなかなかいないでしょうが、それでもこういう人がいたという事実が新鮮でした。